2020年6月27日 (土)

会話の自然な流れと仮説実験授業

昔(今も?)よく「仮説実験授業の問題は,選択肢が付いているが,

子どもたちの自由な思考を妨げることにならないか?」という質問が出されたそうだ。

これは「選択肢が自由な思考を束縛するものとして存在する」という考えがもとにあり,

「それより,自由に発言させることがいいのだ」という考えである。

しかし,本当にそうなのだろうか?

例えば,昨日の私と母との会話である。

「今夜何が食べたい?」と私が聞いても,母はニヤニヤして即答できないと思う。

食べたいものはいろいろあるが,今夜になっても食べたいかどうかわからないし,

第一予算が数百円なのか数千円なのか,不明である。

もし母が「1万円の鰻丼が食べたい」と言おうものなら,「どこにそんなお金があるんだよ」と怒られそうだ。

(今なら10万円の「給付金」があるから,可能かもしれないけれど・・・)

ここで優れているのは,選択肢で質問して,「聞きたい内容を明確化する」ということだ。

「今夜は「助六寿司」が食べたい?まぐろのブツがいい?それとも?」と聞けば,

昨日のような蒸し暑い日は,「まぐろのブツがいい」となるのだ。

2年間同居していると,何が食べたいのかも大体把握できているので,

好物を選択肢の中に入れておけば,両者の満足が得られる。ウィン・ウィンの関係だ。

会話の自然な流れを作る仮説実験授業は,自由と束縛の矛盾を選択肢を利用したものだ。

だから,束縛 ⇒ 自由に考えることにつながるのである。

(俳句や短歌も,5・7・5や5・7・5・7・7という束縛を掛けることによって,

無限とも思えるバリエーションを作り出している。自由律もたまにはいいけれどあまり使われない)

ちなみに,仮説実験授業では,そのあと「なんでそう思いましたか?」と理由を聞くのだが,

こちらは強制ではなく,自由発言的で,「なんとなく」もありなのだ。

(未完)

2020年6月22日 (月)

飯能・日高サークル 2020年6月

昨日はいろいろあって,1時間遅れでサークルにたどり着いた。

参加者は,丸屋さん,明石さん,藤原さん,柴﨑さん,私と

夜から飯塚さんであった。

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(1)柴﨑さん~授業プラン〈サムライアリ〉(案)

ファーブルの本から興味深い2種類のアリ(ハチの仲間らしい)の生態を

授業プラン化したもの。こういう切り取り方は,柴﨑さんの得意とするところだ。

素直に面白かった。あと,このサイクルを図示してくれると,さらにわかりやすいと思った。

Img_7320

(2)明石さん~ピコピコカプセルのUFO🛸版と言っていいモノづくり。

簡単にできて,楽しめる。中に入れたビー玉の動きがとても気まぐれなのが楽しい。

(お土産にしたはずのUFOが,宇宙に帰ってしまった・・・?)

(3)肥沼さん〜映画「三島由紀夫VS東大全共闘〜50年目の真実」について

先日観た映画の面白さを,パンフの一部をもとに解説した。

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アフター5ならぬアフター4は,「鳳来」での懇親会でした。

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2020年6月 6日 (土)

『たの授』6月号の感想

仮説社御中

東村山の肥沼です。

『たの授』6月号で特に良かったのは,次の3点です。

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(1)〈虹と光〉関係の記事(滝本さん,高野さん,遠藤さん)

虹を特集するのにいい時期は,やはり6月かなと思いました。

ということは,〈虹と光〉の授業をするのにグッドタイミングということです。

虹はきれいなのですが,どうしてできるのかと言えば不思議な現象。

だって,漢字でも「虫偏」で,「日偏」でも「雨かんむり」でもないですから。

(2)zoom関係の記事(岡崎さん,木下さん)

デジタル技術については専門家の岡崎さんと非専門家(失礼!)の木下さん。

デジタルとアナログの良いとこ取りをする方法が,2人の報告から得られます。

本来アナログな人間が,デジタルを楽しむにはどうしたらいいか?

大きなプレゼントが得られたと思いました。

(3)バタバタの日々(高畠さん)

楽しみな連載が始まりました。もと介護職をしていらした高畠さんの連載です。

現在私は85歳の母の介護をしているのですが,髙畠さんの紹介する言葉や本の内容に

共感することがたくさんありました。その髙畠さんが教職に転じてどう活躍するか,

楽しみにこれからの号を待ちたいと思います。

2020年6月 2日 (火)

新型コロナの「量率グラフ」

『たの授』6月号の裏表紙のグラフは,

新型コロナの「量率グラフ」だった。

描いてくれたのは,村西さん。

タテ軸が都道府県の人口,ヨコ軸が1週間ごとの感染者数(10万人あたり)です。

Img_7198

仮説関係の人は,提唱者の板倉さんのリードもあって,

グラフを描ける人が多い。

それも棒グラフや折れ線グラフだけでなく,

「量率グラフ」や「片対数グラフ」,「年図」なども利用するので,

研究が進むのだと思います。

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量率グラフ・・・量と率をいっぺんに表現する

片対数グラフ・・・「増加率」に着目して,傾向(未来予測)を見るのに便利

年図・・・1年きざみで年表を描く(収入源も記入。また,空欄にも意味がある)

2020年6月 1日 (月)

たのしく「zoomサークル」に参加するために

『たの授』6月号に木下さんの「初めてのzoomサークル」

というお役立ちの資料が出ている。

言葉を換えて言うと,「たのしく「zoomサークル」に参加するために」

ということになるだろうか。

zoomというと最先端のデジタル技術という感じだが,

たのしくzoomサークルに参加するためには,

アナログ的な参加の仕方がいいということを伝えているのだ。

これは斉藤孝著『国語力が身につく教室』(大和書房)から学んだ方法で,

以下のように準備をするようだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・はじめの問いで相手の興味関心を引く。

・伝えたいことを最初に言う。時間切れになっても,話せなかったことが些末な部分となるように。

・大事なことは3個。

・見せられるのは3枚。

・予定時間に終わる。長時間熱弁をふるってもメッセージの伝達率は低い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

紙はB4判を使って,それに墨汁で文字や絵を描くと良いらしい。

色付けにクレヨンで赤・青・黄・緑の4色を使う。

なんだか紙芝居みたいなアナログ式だが,

これがデジタル社会に効果を発揮するというところが面白い。

zoomサークル(会議)に参加する際は,参考にしたい。

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『たの授』6月号の「はみだしたの」に掲載

『たの授』6月号の「はみだしたの」に,

「夢ブログ」で書いたリビアの国旗の記事が

10ページにわたって掲載されました。

Img_7195

【リビアの国旗】

http://koesan21.cocolog-nifty.com/dream/2020/04/post-c8f42d.html

『なぜ学ぶのか』

板倉さんの短編を集めた上記の本が6月中旬に出る。

仮説社刊,1200円+税である。

興味のある方は,ぜひ。

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2020年5月27日 (水)

『歴史の見方考え方』を読んで(再読して)下さい

板倉さんの「江戸時代の農民は,何を食べていたか?」という論文のもとは,

数学系の資料に発表されたといいます。(社会系のものだと危ない?)

左寄りの人も右寄りの人も,「江戸時代の農民は,アワやヒエをたくさん食べていた」と誤解している。

明治維新の評価について,両者ともその方が都合が良かったからだ。

左寄りの人は「民衆の闘争の勝利」ととらえ,

右寄りの人は「天皇の御代になって政治が良くなった」と考える。

しかし,原子論的にみれば(物質不滅の原理に基づけば),そうではないのだ,と。

前にも載せましたが,高知藩の食料生産と消費(1723年)のデータを載せます。

Img_5894

(画面をクリックすると拡大します)

個々の村の史料や個人の経験でなく,

藩(今でいう都道府県。当時は全国統計はないので)という大きな統計で語る必要があると思うのです。

そうしないと,「木を見て森を見ず」ということになってしまう。

私は何も「江戸時代の農民が米だけを食べていた」などとは言うつもりはありません。

それでは栄養バランスも保てず,白米が続けば脚気という病気になります。

軍隊で脚気が流行したのは,あるいは将軍に脚気が多かったのは,そのせいだと思われます。

とにかく板倉聖宣著『歴史の見方考え方』(仮説社)を読んで意見を聞かせて下さい。

また,もしお持ちでしたら,再度お読み下さい。

この話題,ここで一旦終わらせていただきます。

2020年5月24日 (日)

『歴史の見方考え方』の紹介

板倉聖宣著『歴史の見方考え方』(仮説社)という本がある。

1986年に出された本なので,もう30年以上昔の本だが,

この本の前半に載っている「江戸時代の農民は何を食べていたか」は

まだ歴史常識となっていないようなので,今回紹介することにした。

その前に,あなたの予想はどれですか?

「江戸時代の農民のおもなエネルギー源(カロリー源)となっていたのは,

次のうち何が一番多かったと思いますか」という問題である。

ア 米

イ 麦

ウ 雑穀(アワ,ヒエ,ソバ,とうもろこし,豆類など,米と麦以外の穀物)

エ いも・大根など野菜・山菜・木の実

  ↓

  ↓

  ↓

そして,多くの人がウの雑穀と答えるのだが,

板倉さんは「原子論的な手法」で,アの米という答えを導き出すのだ。

ぜひ購入されて読まれることをお勧めする。

アマゾンでも扱っている。

こんな感じの本だということで,何枚か写真で紹介しよう。

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Img_7114

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Img_7116

(何冊かは私が持っています。ご連絡を)

 

 

2020年5月21日 (木)

中国・三国時代の貨幣

あじすきさんのコメントで教えていただいたサイトです。

ありがとうございます。

写真が何枚も載っており,イメージしやすいですね。

【中国・三国時代の貨幣】

https://www.imes.boj.or.jp/cm/research/kinken/mod/gra_china12.pdf#

search=%27https%3A%2F%2Fwww.imes.

boj.or.jp%2Fcm%2Fresearch%2Fkinken%2Fmod%2Fgra_china12.pdf%27

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