国宝・土偶展の下見

土偶は3点が国宝に指定されている。
その3点が一堂に会している今回の土偶展は,
土偶について学ぶまたとない機会である。

もっとも土偶は縄文時代草創期から晩期まで
1万年以上にわたって作られたもので,
時間的・空間的な広がりが果てしない。
それを単純にとらえることは危険だが,
全部で1万5000ほど発掘されている土偶の
粋ともいえる品々には,
ぜひ「お目にかかっておきたい」ものだ。

今回「東京歴史散歩」のメンバー4名より
「参加してみたい」とのお声がかかり,
私が解説役を務めるということで
昨日その下見をしてきた。

【楽しみ方】

(1)国宝3点に絞って見る
(2)時代の流れにそって見る
(3)部分にこだわって見る
(4)分類的に見る
(5)土偶の周辺分野(土面等)を楽しむ

いろいろな見方が可能だと思う。
今回1回だけということであれば(1)か(2)だが,
もし2月まで複数回行ける方であれば
さまざまな楽しみ方があるだろう。
私は授業プラン作成を頭において
あと何回かは通うつもりである。

【資料として】

下見の結果,同行して下さる方々のために
以下の資料を用意した。

(1)A4判のミニポスター
(2)木造駅の土偶駅舎の写真
(3)東京国立博物館のHPよりB4判4枚の資料
(4)片岡鶴太郎氏のインタビュー記事
(5)ウィキぺディア「土偶」資料
(6)土偶講演会(2/6)の案内
(7)「肥さんのー「多元的古代」通信」37号
 ・・・これに中央自動車道の釈迦堂遺跡のことが
 出てくる。一挙に1000点以上を発掘(顔は169)

今の私の精一杯の資料だ。
気に入って下さるといいのだが・・・。

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「土偶検定」はいかが?

昨日このブログで「国宝・土偶展」の
記事を書いたら,
さっそくひでさんがコメントを
書いて下さった。
「Yahooみんなの検定」の中に,
「土偶検定」を作ったというのだ。

さっそく私もチャレンジさせていただいた。
問題は8問あって5問以上が合格。
構成もなかなか良くできていると思った。
私はというと,5問正解で
かろうじて面目を保ったというところ。
ぜひ皆さんもチャレンジしてみて下さい。

上の「Yahooみんなの検定」をクリックして,
画面が出たらキーワードのところに
「土偶展」と入力して検索すると
すぐやることができます。

採点してくれた上に,
誤答した時の解説もあって
大変ていねいな作りです。
「みんなの検定」の存在も
初めて知ることができました。

ひでさん,ありがとうございます!

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国宝・土偶展

昨夜勤務校の納会(忘年会)があった。

「サンタさん」にもらったプレゼントの中に
上記の割引引換券が入っていて,
それが開催中であることを知った。

2009年12月15日~2010年2月21日
東京国立博物館・本館特別5室(上野公園)
午前9時30分~午後5時
(月曜日,年末年始12月28日~1月1日休館)
料金・一般800円,中学生以下無料!

主な展示品・・・

(1) 長野県の「縄文ビーナス」
(2) 青森県の「合掌土偶」
(3) 群馬県の「ハート形土偶」
(4) 青森県の「遮光器土偶」
(5) 北海道の「中空土偶」

これだけ国宝を集めるとは,
空前絶後「生きているうちに二度とない」
すごい企画である。
今までばらばらに各地で見てきたものが,
一堂に会しているからである。

皆さん,生きているうちに1度は行きましょう!
もちろん私も何回か行くつもりです。
とりあえず,『たの授』公開編集会議の午前。
絶対行きます!

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PARCOカードの5%サービス

私が持っているPARCOカードの5%サービスが,
明日から27日(日)まで約2週間続く。

これと古田武彦氏の新刊がうまく連動すると,
安く買うことができる。
たとえ5%でももとの価格が3000円だとすると
150円引きとなるわけで,
またそれが複数となればばかにならない。

『「邪馬台国」はなかった』
『失われた九州王朝』
『盗まれた神話』

この3冊を「古代史三部作」と呼ぶが,
これらのりニーアル版が次々出されるといいなあ。
頼むぞ,ミネルヴァ書房!

中・高生向けに「日本の生きた歴史」
という文章が巻末に加えられると,
先日届いた「古田史学会報」№95に
書いてあった。
これも楽しみだ。

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「筑紫の磐井(いわい)」というビデオ

古墳時代の日本の様子を知るため,
私は上記のビデオを見せている。

これは福岡県で作られたビデオで,
筑紫の磐井の立場から
歴史を描いたものといえるだろう。

このビデオは完全に古田説(九州王朝説)に
立っているとはいえないが,
半分ぐらいそう思える作品だ。

九州の地で民を思いながら暮らす磐井が,
大和政権の無謀な要求に
敢然として立ち向かうからである。
記紀の立場が教科書だとすれば,
このビデオは筑後風土記の立場で
歴史を見ていこうとするものである。

ところで100年ほど時代は下がるが,
天武天皇は「真人」という姓を名前の中に持つ。
真人とは八色の姓の中の最上位である。
天皇だから最上位で当然と思うが,
この最上位とは「臣下の中で最上位」という
ちょっと怖い話なのである。
では,その姓を与えた者は誰か?
倭国王(九州王朝の天子)ではないか。
これだから古代史研究は
やめられないのである。

隋書によると,
阿蘇山のもとに倭国はあったようだ。
旧唐書によると,
倭国とそれを併呑した日本国のことが
併記されている。

くわしくは,古田武彦氏の本を読んでいただきたいが,
ちょうど今リニューアル版として
古代史三部作である『「邪馬台国」はなかった』,
『失われた九州王朝』,『盗まれた神話』が
ミネルヴァ書房から発刊されるところだ。
今古田説を知った人には
大変グッド・タイミングな出版であった。

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ミニガリ本「3つの古代史の授業」の印刷終了

多元の会の人たちや社会科サークル等の資料として
上記のものを考えていたが,
昨日その印刷をすることができた。

50部紙取りをするのは大変だったので,
昨日は10部だけ。
今日残りの40部をする予定。
部活動を見ながらでもするかな。

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ミニガリ本「3つの古代史の授業」

上記のミニガリ本の準備(原稿割付)が整った。

(1) 「邪馬台国」はどこだ!(西尾一実践)13ぺ
(2) 神話の授業(千葉保実践)17ぺ
(3) 「邪馬台国」はどこだ!(肥沼孝治実践)22ぺ

(1)と(2)は題名は同じだが,
里程記事から「邪馬台国」迫る西尾実践に対して,
私の方は考古出土物の分布から迫っている。

土曜日の午前中に印刷をして,
日曜日と月曜日に紙取りをしたい。

配付先としては,多元の会に25部,
社会科サークルに10部,
その他個人的なプレゼントとして15部の
50部を考えている。

52ページと,これまでのミニガリ本としては
最長のものになるので,
その分部数は控えた。
読んでみたい方はご連絡を!

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「梅と桜」で発表予定

一昨日「多元的古代研究会」の和田さんから
メールをいただいた。
1月10日(日)の「発表と懇談の会」で,
例の「梅と桜」という題で話をしてほしいという。

まだ,完成したとは全然言えないが,
自分の勉強になることには間違いないので,
勇気を奮ってお引き受けすることにした。

たぶん文京区民センターで午後1時から
ということになると思う。
参加してみたい方はご連絡を。

なお,本件に関するブログは,
11月3日に書いた「梅と桜~
〈国花〉も九州王朝説を支持していた!」
とその後の4つの「梅と桜」です。

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3人の「邪馬台国」の授業

ミニガリ本の2010年1月を
「古田説を扱った「邪馬台国」の授業」
としてみた。

3人の実践を1つの冊子に収録して,
皆さんに見ていただこうという趣旨だ。

西尾一氏の実践「「邪馬台国」はどこだ!」は,
1987年発行の『第4期教育技術の法則化』(39)
(明治図書から大量に発行されたシリーズの1つ)
「歴史授業の全発問・全指示」に収録されている。
3時間に分けてあるのはこの授業だけだから,
それだけ力が入っているということだろう。
その授業の内容は「「魏志」倭人伝」の解読によって
「邪馬台国」に至る方法をとっている。
彼らのグループのリーダーである向山洋一氏は,
どこかで「歴史教育を語るくらいの人なら,
古田武彦氏のことを知っているのは当然」と
書いていたように記憶する。
西尾氏も当然氏の著作は読んでおられると思うが,
参考文献にも1冊も出ていないのが残念である。
安本氏や奥野氏,山尾氏など
古田氏の名だたるライバルの著作は
参考文献に出てくるのだが・・・。
ただ,邪馬台国がかっこ付きで「邪馬台国」と
なっているところにその「証拠」を見るのみである。
ちなみに西尾氏は私と同じ1958年の生まれ。

千葉保氏の実践「古事記「天孫降臨」の授業」は,
『(授業)日本は,どこへ行く?』(太郎二郎社)に
収録されている。(1991年発行)
古田武彦氏の『盗まれた神話』を中心にした授業だ。。
銅矛で国生みをしたという話から
銅矛の出土がどこで多いのかという
考古出土物の分布図も取り入れられており
さすがだと思った。(古田氏は現在「銅鐸による
国生み」説に変わっている)
そして,「国生み神話」のふるさとが
福岡県あたりであることを突き止めていく
なかなかスリリングな授業になっていると思う。
神話をこのように利用して,
古代史の真実にせまっていくのかという
迫力ある実践として読ませていただいた。
古田氏の著作も4冊紹介していて,
勉強してみたい人に便宜を図っている。
あと,この授業を受けた子どもたちの授業評価や
感想が載せてあると文句ないのだが,
そこが唯一残念なところだ。

最後に,僭越(せんえつ)ながら私の実践。
私の「「邪馬台国」はどこだ!」は,
1番古い授業記録によると1993年のものである。
古田氏の『ここに古代王朝ありき』に載っている
考古出土物の分布図をたよりに
「邪馬台国」のありかを探っていくもので,
銅鏡,青銅器の「武器」,鉄器,絹の4つで
検証していく。(板倉聖宣さんの提唱した
仮説実験授業とのコラボレーションである)
生徒たちの授業評価や感想もよく,
(5段階で⑤や④が多数を占める)
私としても3年に1度やるのが楽しみな授業だ。
もうかれこれ20年だから,およそ30クラス,
1200人以上に授業したことになるだろうか。
その時々に入手した吉野ヶ里遺跡出土の
レプリカの銅剣や銅鏡,銅鐸もそろって,
生徒たちに見させながら,触らせながら
授業している。石器や土器もそうしているが,
実物に触りながらの授業は生徒たちにとって
得がたい経験になると信じている。
実際博物館などに展示されている出土物は,
貴重品として見るだけに終わることが多いし,
また金属器にいたっては銅の緑青や
鉄の赤さびだらけで,とてもゆったり
原始・古代のロマンに夢をはせる
というわけにはいかないからだ。

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歴史は繰り返している

「歴史は繰り返す」という言葉は
よく使われるが,
先日の古代史セミナーの内容からいうと,
「今も歴史は繰り返している」
ということになるだろうか。
それはこういうことだ。

実は昭和天皇は「白村江の戦い(および敗戦)」を
学んで育ったそうだ。
しかし,同じ時代日本国民はそれを知らされずに
「不敗の歴史」を国定教科書で学んで育った。
そして,日本国民はあの大敗戦を迎えることになる。

戦後はその反省から,
神々も登場しない,白村江の戦いも載っている
民主的な教科書で学べるようになった。
果たしてそうなのであろうか。

確かに現行教科書に「神々は登場しない」し,
「白村江の敗戦」も掲載されているが,
その戦いの主体がぼかしてあることに
大多数の国民は気がついていないのだ!

『旧唐書』を読むと,かつてわが国は
倭国と日本国に分かれていたという。
その前後を読むとそれが九州王朝と大和政権
(近畿天皇家)をあらわしていることがはっきりする。
(『隋書』倭国伝にも同趣旨の内容が)
倭国は九州王朝のことで,
唐・新羅の連合国に負けたのは
九州王朝だったのだ。(大和は戦っていない)
また,8世紀年末を境にして「評から郡へ」制度が変わり,
「九州年号」から「大和年号」へ年号も変わった等は,
王朝交代の傍証と思われる。

しかし,日本国民が戦争中「白村江の戦い」抜きの
教科書で学んだように,
戦後も私たちは「九州王朝なし」の教科書で学んでいる。
「歴史は繰り返している」
私は私たちが再び「大敗戦」を繰り返さないことを祈るし,
そのための研究・実証をしたいと思う所以(ゆえん)だ。

※ 実は,日本書紀には
「白村江の戦いでの敗北」の翌年正月に
お祝いムード一色の記述がある。
これが「敗戦国」の様子だとしたら,
頭がおかしくなったとしか思えない。
九州王朝が唐・新羅の連合軍に負け,
大和が無傷で残ったからこその
「お祝いムード」だと解釈するしかない。

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