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2021年2月 7日 (日)

『LIFE  Vol.14』あとがき

上記の文章を11月に依頼していただき,12月に書いた。

今日仮説実験授業研究会のニュースが届き,「ガリ本」に私の名前も出たので,

その文章を載せようと思う。

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『LIFE 14』の「あとがき」

                         日本古代史研究 肥沼孝治

11月8日,私の元に1通のメールが届いた。

かの有名な淡路島の扇野剛さんからのメールだった。

しかも,あのコアなファンを持つ『LIFE』の「あとがき」の依頼だったのである。

人生には「断らなくてはいけない仕事」と「断ってはいけない仕事」がある。

子どもの人権が脅かされるような仕事(たとえ「子どものため」という大義名分が付こうとも)が前者で,

今回の「あとがき」の依頼のようなものが後者である。

私は「見る前に飛べ」という言葉を信じ,蛮勇をふるい起こして,「やらせていただく」旨を返信した。

とはいうものの,並みいる「まえがき」「あとがき」の執筆者に私を加えるには,

いささか自信がないので,少々私の自己紹介から・・・。

私は2年半前まで,埼玉県の公立中学校で中学社会科を教えていた者である。

就職浪人の時,板倉聖宣さんの『日本歴史入門』に出会い,仮説実験授業を知った。

主にやってきた授業書は,

中1゠《世界の国ぐに》《世界の国旗》《日本歴史入門》

中2゠《生類憐みの令》《世界史入門》《沖縄》

中3゠《三権分立》《日本国憲法とその構成》

などで,それは新任から退職まで36年間続けられた。

退職後の今は,各地のサークルにお邪魔して,模擬授業を楽しんだり,若い先生方の話を聞いてあげたりしている。

 さて,仮説実験授業と両輪を成したのが,日本古代史の研究で,

特に古田武彦さんから学んだ多元的古代の世界を調べていくことが,私の生きがいにもなっている。

中学の歴史教科書は,『日本書紀』のストーリーである「日本列島は,昔から天皇家が治めてきた国である」

という思想で構成されている書物(歴史書ではなく歴史思想書)で,現役の時には遠慮が多かったが,

退職した今は,大胆に仮説を立て,検証する生活をしている。

そして,その成果を「肥さんの夢ブログ」で発表していくというスタンスでやっているので,

ぜひ関心のある方は「お気に入り」に入れて下さい。

仮説実験授業から学んだことが,古代史研究にも大いに役立っていると思っています。

 さて,ここからは扇野剛さんの『LIFE』について書きます。(お待ちどう様でした。笑)

 淡路島と言えば,鳴門の渦潮と阪神・淡路大震災のことを思い出すが,

今では3番目として,扇野剛さんの本拠地というのがそれに加わった。

私が『LIFE』を初めて読んだのは,5年ほど前の『vol.4』で,私は最終校の最後のサイクルを過ごしていた。

まず,こんな素敵で過激で爽快なガリ本があることに驚いた。

そして,若い先生たちがマネして(マネしたくなる文体も魅力)自分の教員生活を語り出しているからうれしい。

特に,東京の伴野さんなどは,ガリ本の装丁までマネして『ときどきLIFE』を発行している。(現在3冊まで発行だと思う)

『LIFE』に魅了された私は,その後,『5』『8』『9』『10』『11』『12』『13』と渉猟するようになる。

ここで私は,『LIFE』俳句説を唱えることにする。

(1)子どもたちを管理教育から守ること。そして,その前提として,まず先生自身が管理教育を拒否すること

(2)文字数に制限はなく,多くは自由律である。だが,必ず仮説実験授業という「季語」が入っていること

(3)そして,最後は「ということで,これがボクの〇月のLIFE」という体言止めで終わる

この3つが『LIFE』のおきてであり,ルールである。程よい束縛が,自由に内容を表現するのに役立っていると思う。

若い頃愛知県の長坂正博さんが書かれた『ボクがしていないことハンドブック』というガリ本があって,

引退した今は伴野さんにお譲りしたのだが,普通「していること」を書くのに,「していないこと」が書いてあって驚いた。

『LIFE』もその点では同じ匂いがするガリ本だ。「NO SMILE,NO LIFE.」

扇野さんと直接お会いしたのは,伴野さんの教室でのZEITAKUKAI(扇野さんを招いての会)の時だったと思う。

さりげなく扇野さんが『ボクがしていないことハンドブック』のことを紹介されていて,

「おお,扇野さんも読んでおられたか!」とうれしくなったものだ。

たぶん私はその時,後ろの方の席で,他の先生方と少々タイミングの違うウケ方をしていたと思う。

『LIFE 14』は,小学1年を担任された扇野さんの実践記録(4月~10月)である。

授業書類としては,《足はなんぼん?》《空気と水》〈おもりのはたらき〉が掲載されている。

扇野さん自身が書いておられるが,前の2つの授業書は「授業記録」といってもいい感じで,

子どもたちの歓迎ぶりを詳しく書き残している。

それに対して,「おもりのはたらき」は子どもたちといっしょに内容をたのしむといった趣きのものだと思う。

両方とも扇野さんらしいけれど。

最後に,絵本『あさ』(仮説社)について触れておこう。

扇野さんは絵本について大変造詣が深く,もちろんたくさんの絵本持っており,子どもたちにも読んであげたりしていると思うが,

ついに絵本まで書いてしまうことになった。

この本の内容は『LIFE』の感性と相通ずるところがあってとても素敵だ。

皆さん,さりげなく学級文庫にこの本を入れましょう。そうすると,子どもたちはこんなことを思うのではないかな?

「あれっ,このクラスでもたのしい科学の勉強をしているみたいだぞ。うれしいな」と。

『あさ』の中で,私は「自分自身もやっていたこと」を見つけた。

それは前半に登場する朝の場面である。最後にそれを紹介して「あとがき」を終えることにしよう。(以下,引用)

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クラスには いろんな子がいて

毎日 いろんなことが 起こる

 

あたりまえだけど

「今日」という日は

人生で 今日だけ

 

どんな 一日に なるかな

 

そんなことを 考えながら

毎朝

ぼくは「しんぴんの空気」を

教室に いれる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あさ  -先生からきみへ①- 扇野 剛(ぶん) - 仮説社

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