千恵さんの帰国報告〜いろいろ大変な猫たちの手続き
しばらく連絡が途絶えていた千恵さんから,
久しぶりにお便りが届きました。
千恵さんとは,私の教え子の1人で,中1でお近づきになってから,
もう20年ほどのお付き合いとなっています。
中学の時から大のカナダ好きで,この夢ブログにも「カナダ報告」を
何回も送ってくれていました。
あちらで伴侶も見つけられ,この程ペットの猫たちを連れて帰国されたのですが,
その猫たちの日本への移動がとても大変だったというのが,今回の報告です。
では,始まり始まり。
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肥沼先生
ご無沙汰しております。
お元気ですか?
私は猫共々元気にしております。
カナダから日本に帰国した際の猫の移動の報告、大分時間がたってしまいましたが
近況報告も兼ねて送らせて頂こうと思ってメールしました。
日本に帰ろうか、カナダに残ろうかという葛藤はずっとあったのですが、
日本に帰ると決めてから帰国に至るまで、実は大分時間を要しました。
というのも、猫を日本に連れていくための準備の期間を考えていなかったからです。
動物を連れて旅行する人がいるということをインターネットで読んで以来、猫を日本に連れて帰ること自体、
そんなに手間もかからないことなのかなと甘く見ていました。
まず、第一段階は猫にマイクロチップを埋めることでした。
これは、猫が迷子になってしまったりした際に情報を特定できるなど利点があり、ペット購入時に入れて
いる人も多いようですが、私の猫たちにはマイクロチップを入れていませんでした。
埋め込む際は処置室で行われたので、飼い主は立ち会うことはできませんでした。
マイクロチップを埋め込むときは、とても痛いようで、
雄猫のフロイドは動物病院中に響き渡るような声で泣き叫んでいました。
逆に、雌猫のマチルダはニャーともいわず、じっと我慢していたようで、一瞬で処置も終わり、
獣医さんもあまりにおとなしくてびっくりした。と言っていました。
そのあとは狂犬病の予防接種です。
マイクロチップの番号で狂犬病の予防接種の履歴も管理して、入国時に検疫に提出する必要があるということでした。
まず1回目の注射をして、30日以上間をあけてから2回目の注射です。
2回目の注射以降に血液を採って、日本側で指定の検査機関に血液を送って
狂犬病の交代が基準値に達しているか確認いて証明をもらう必要があります。
残念ながら指定の検査機関がカナダにはなく、近隣のアメリカまで送る必要がありました。
幸いなことに、かかりつけの動物病院がとても親身になって対応してくれたので、
血液は病院が直接アメリカの検査機関に送ってくれました。
過去に狂犬病の予防接種を何度か受けていたこともあり、2匹とも基準値を問題なくクリアできました。
2回目の注射から180日以上はカナダで待機をするようにとのことでした。
私の場合は仕事の状況なども鑑みて、日本への帰国が結局2回目の注射からワクチンの有効期限である
1年が過ぎしまったので、3回目の注射を打ち、帰国することになりました。
猫の移動方法で、頭を悩ませていました。
猫の大きさなら、猫の持ち込み費用を支払ば、機内持ち込みで許容されている2つのうちの
1つに充てることができるとのことでした。(1人につき1匹まで)
私は2匹飼っていたのでどうしようかと思いました。
追加料金を払い当日空きがあれば2匹でも問題ないということだったので、カーゴという手も考えたのですが、
カーゴ内は空調の設備がなくマイナス20度くらいになるとのこと。
かつ5㎏以下の動物は禁止で、見回りもできないので、ペットが命を落とす危険が高いと航空会社から言われました。
そういわれると、どうしてもカーゴに預ける決断ができませんでした。
かつ、私が飛ぶ予定だった日が、そのシーズンでカーゴにペットを積載できる最後の日ということでした。
(以降は寒すぎでペットは載せられない時期ということでした。)
夫の職場が12月の繁忙期だったので、一緒にきてもらうことができず。
考えた挙句、日本にいる妹にきてもらいました。
日本到着の40日以上前に成田空港の検疫に書類を提出していたのですが、妹に来てもらうことによって、
日程の変更があったので、修正が必要となり、なんどか連絡を取り、ぎりぎりの日程でしたが、
変更後の日程で対応してもらることになりました。
あとは、出発3日を切ってから、カナダの保健所で書類を発行してもらう必要がありました。
保健所では、許可をだしても書類に不備があって日本に入国できないと大変!ととても細かいところまで、
確認や追加の書類の取り付けが必要となって、なかなか許可の書類を出してくれず、
結局動物病院と保健所の間を数往復、許可の書類を出してもらうまで2日間かかりました。
と、長い道のりでしたが、何とか猫2匹を無事に連れて帰国できることになりました、
最初の国内線(エドモントン~バンクーバー)は一番後ろの席に座っていたのですが、CAさんたちが
「今日は猫が3匹いるらしい」 「珍しいね」 と会話しているのが聞こえてきました。
私たちのほかにも猫を連れている方がいたんですね。
猫をずっと運んで、セキュリティー検査も猫を抱えたままやりました。
別途猫にスキャンするのですが、スキャンをしていた空港の係員の方が猫アレルギーということで、
大変そうでした。。。
国際線(バンクーバー~成田)も妹と並びで取っていたのですが、航空会社側のほかの乗客への配慮かと思いますが、
席を変更するようにとのことで、縦並びになりました。
猫たちは、怖かったようで、水も入れておいたのですが、全然飲みませんでした。
トイレもシートを入れておきましたが、緊張でしなかったようです。
成田まで父親が迎えに来てくれたので、到着後もスムーズに移動することができました。
新しい自宅に慣れるまでは少し時間がかかりましたが、大切な猫と日本でも一緒に暮らせることができ、
本当によかったと思っています。
昨年、無事に夫のVISAも取れて、夫もまた猫と一緒に暮らしています。
夫の就職の関係でこの春から千葉県に引っ越しました。
またいつか住み慣れた所沢に戻りたいとも思いますが、しばらく千葉で頑張ろうと思います。
コロナが終息したら、またお会いしたいです。
お体にお気を付けて。
千恵
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千葉県のどのあたりかにもよりますが,武蔵野線を使うとかなり短時間で移動できます。
ぜひまたお会いしてお話しできたらうれしいです。
肥沼
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