壇の越遺跡
今多賀城についての精査をしているところだが,
同じ宮城県ですごい遺跡が発見されていることを知った。
8世紀中頃に設置され,10世紀前半に廃絶したということは,
約200年にわたって存在したことになる壇の越遺跡だ。
多賀城が「いびつな東偏の街づくり」をしている印象なのに対し,
こちらは地形的な条件もあるのだろう,
「碁盤の目のような東偏の街づくり」が行われている。
【壇の越遺跡】(16ページ)
ここまで書いてきて,ふと「この遺跡,今まで見たことがある」という気がしてきた。
思い出してみると,「東山官衙遺跡」として,政庁部分に言及したことがあった。
今回の壇の越遺跡は,その南の条坊にあたるのであった。
舘野和己編『古代都城のかたち』(同成社)刊,4800円+税。
前川佳代「古代地方都市の“かたち”」
« 「出雲と大和」展 | トップページ | 「出雲と大和」展に行って »
「古田史学」カテゴリの記事
- やはり入手しておくか(2021.01.22)
- 新田郡庁跡と泉官衙遺跡の時期の比較(2021.01.20)
- 日本最大の大きさの「新田郡衙遺跡」(2021.01.18)
- 郡山遺跡Ⅱ期と多賀城Ⅱ期の「石敷き」(2021.01.18)
- 新田郡衙遺跡の「5段階」の変遷(2021.01.18)
コメント