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2019年4月 2日 (火)

大伴旅人と梅花の歌(何さんの論文)

「大伴旅人と梅花の歌」という論文に,いい感じの内容を見つけたので,リンクしてみました。
リンク

大伴旅人と梅花の歌 著者 何 蔚泓 著者別名 HE Weihong 雑誌名 研究紀要. 人文科学・自然科学篇 巻 47 ページ 1-16 発行年 2006-03-10 URL http://doi.org/10.14946/00001532

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四 結 論
  以上 の とお り、 まず梅花 の歌 の生成 に働 いた文化的環境 の究 明 に向 けて初唐
以前 の梅詩文 を考察 して、今 までの研 究 において混乱 した 「梅花 落」 ・ 「落梅
の篇」 ・ 「園梅 の賦」 の関係 を明 らか に した。 まず、楽府詩 「 梅花 落」 は梅詩
文 の中で も特殊 の ジ ャンルで、梅 の花 そ の もの を詠むので はな くて、梅 の花 に
「望郷 の念」 とい った 決 まった情 感が 込 め られ るのが普 通 で あ る。 それ か ら、
「梅花落」 以外 の梅 詩文はすべ て梅 の花 その もの または関連 した人 間活動 を表現
したもので、総 じて 「園梅 の賦 」 と称 していいであろ う。 また、「園梅 の賦」の
主題 はおお よそ 「迎春 」や 「梅 の花見」、「恋 しい心持 ち」 とい う三類 に ま とめ
ることがで き、 「 落梅」 を詠 む 「落梅 の篇 」 は 「 散 り落 ちた梅 の花 見」 を詠む も
の で、す なわち 「園梅 の賦」の一種 とい って よか ろ う。以上 をさ らにま とめて
い うと、つ ま り 「 梅 花 落」 と 「落梅 の篇 」 は全 く違 うもの で、 「落梅 の篇」 は
「園梅 の賦」 に属 すのであ る。
  それか ら、旅 人 の作 といわれ た漢文序 に基づ き、 さ らに初唐 以前 の梅 詩文 に
関 した考察 を参考 に して梅花 の歌群 の性格 を巡 って三 十二首の歌 を整 理 してみ
た。具体 的な歌作 の性格 を分析 してさ らに序文 の叙述 と合 わせて考 えてみる と、
梅 花 の歌 群 は楽府 詩 「梅花 落」 の性格 と異 なって、和歌 世界 の 「園梅 の賦」 と
言 っていい ような もの である。確 かに梅 花 の歌群 には 「落梅」 を詠 む歌 がかな
りの量あ るが、 なお三分 の二 ぐらいは 「落梅」 と無関係 である。 しか も、 「 落梅」
を詠む歌 もすべ て 「落梅 」その ものを表現 の対象 として、 「 梅花 落」 に込め られ
た望郷 の念か ら遠 い ようであ る。
  最後 に一言 を付 け加 えてお くが、序文 お よび旅 人の歌 が示 した ように旅人 は
特 に 「落梅 の花見 」 に興 味津 々の ようであ る。序 文で は 「園梅」 に関 して特 に
14「落梅 の篇」 を指摘 してお り、歌宴 では率先 して 「落梅 」 を対象 と して歌 を詠 ん
だので あ る。 『万葉集』 に載せ た和歌 に限っては、梅 の花見 を詠 んだ歌 は太宰府
の梅花 の歌群 が最 も早 いのであ り、梅 の花見 を和歌 の世界 に取 り入 れ るにおい
て は旅 人 の貢献 が大 きか ったに違い ない。 しか し、万 葉文化 に とって は旅人 の貢献 は

きっ とそれ以上 だったであ ろう。梅花 の歌宴 にのみ限 っていって も、少な くと も

次 の二点 にお いて万 葉 文化 に斬新 な 自然 観照 を取 り入 れた の であ る。

一つ は 「園」 の植物 の観 賞、 もう一つ は 「散 り落 ちた花」 の観賞

         (これを「九州王朝の滅亡」のことに関係あり,と肥沼は考えた)

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