蛇の探求
河村日下著『記紀神話の真実』(ミネルヴァ書房)の読書が続いているが,
一昨日読んだところの話を紹介しよう。
古事記・日本書紀・出雲風土記の解読には,
蛇の探求が欠かせないらしい。
上記書でも約30ページにそれを当てている。
「ナガ」「オロ」・・・蛇の別称・・・ナガモノ(青森県)。オロチ族。ヤマタノオロチ
「ヒバ」「カガ」・・・蛇の固有種名・・・ヤマカガシ。加賀?
「トシ」「トク」「トコ」・・・蛇の古語・・・歳徳神
「ツチ」・・・蛇の古語・・・建御雷
「ナメラ」・・・蛇を表す言語・・・縞蛇=シマナメラ(長野県)
「ノコ」・・・蛇の異称・・・ツチノコ
「コロ」・・・ツチノコ
「なお,当該漢字第一音節優先採用法」を採用して,解読を試みているそうだ。
古田さんも接頭語や接尾語を取って本来の意味を知ろうとしたと思うのだが,
河村さんの解読法はそれと似ている感じがする。
蛇はヤマタノオロチ以降,封印されたかのごとく,記紀に登場しないらしい。
※ これは上記書にはない話だが,「素人の直感」でいうと,
恵方巻は,その年の縁起のいい方位を向いて,切らずに無言で食べる。
これは歳徳神と関係があると思え,蛇の神様の力を長い巻物の形でいただくとすると,
「恵方巻の正体」は蛇だったりして・・・。
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