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2018年11月 2日 (金)

日本書紀の全文検索「美濃」

川瀬さんのアドバイスに従って,
日本書紀の中の「全文検索」から「美濃」を抽出してみた。

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▼日本書紀 巻第二 神代下
斫仆喪屋、此卽落而爲山、今在美濃國藍見川之上喪山是也。世人、惡以生誤死、此其緣也。是後、高皇産靈尊、更會諸神、選當遣於葦原中國者、曰「磐裂磐裂、此云以簸娑窶根裂神之子磐筒男・磐筒女所生之子經津經津、此云賦都主神、是將佳也。」時、有....→ このページで合計2件ヒット

▼日本書紀 巻第六 垂仁天皇紀
云佐佐、更還之入近江國、東廻美濃、到伊勢國。時、天照大神誨倭姬命曰「是神風伊勢國、則常世之浪重浪歸國也、傍國可怜國也。欲居是國。」故、隨大神教、其祠立於伊勢國。因興齋宮于五十鈴川上、是謂磯宮、則天照大神始自天降之處也。一云、天皇、....→ このページで合計1件ヒット

▼日本書紀 巻第七 景行天皇~成務天皇
四年春二月甲寅朔甲子、天皇幸美濃。左右奏言之「茲國有佳人曰弟媛、容姿端正、八坂入彥皇子之女也。」天皇、欲得爲妃、幸弟媛之家。弟媛、聞乘輿車駕、則隱竹林。於是天皇、權令弟媛至而居于泳宮之泳宮、此云區玖利能彌揶、鯉魚浮池、朝夕臨視而戲....→ このページで合計6件ヒット

▼日本書紀 巻第二十五 孝徳天皇紀
羅夫於尾張國、忌部首子麻呂於美濃國、課供神之幣。八月丙申朔庚子、拜東國等國司。仍詔國司等曰、隨天神之所奉寄、方今始將修萬國。凡國家所有公民大小所領人衆、汝等之任、皆作戸籍及校田畝。其薗池水陸之利、與百姓倶。又國司等、在國不得判罪、....→ このページで合計1件ヒット

▼日本書紀 巻第二十六 斉明天皇紀
貴智等、來獻唐俘一百餘人、今美濃國不破・片縣二郡唐人等也。又乞師請救、幷乞王子余豐璋曰或本云、佐平貴智・達率正珍也「唐人率我蝥賊、來蕩搖我疆埸、覆我社稷、俘我君臣。百濟王義慈・其妻恩古・其子隆等・其臣佐平千福・國辨成・孫登等凡五十....→ このページで合計1件ヒット

▼日本書紀 巻第二十七 天智天皇紀
石川麻呂大臣女曰遠智娘或本云美濃津子娘、生一男二女、其一曰大田皇女、其二曰鸕野皇女、及有天下居于飛鳥淨御原宮、後移宮于藤原、其三曰建皇子、唖不能語。或本云、遠智娘生一男二女、其一曰建皇子、其二曰大田皇女、其三曰鸕野皇女。或本云、蘇....→ このページで合計1件ヒット

▼日本書紀 巻第二十八 天武天皇紀上
奏天皇曰「臣、以有私事、獨至美濃。時、朝庭宣美濃・尾張兩國司曰、爲造山陵、豫差定人夫。則人別令執兵。臣以爲、非爲山陵必有事矣、若不早避當有危歟。」或有人奏曰「自近江京至于倭京、處々置候。亦命菟道守橋者、遮皇大弟宮舍人運私粮....→ このページで合計5件ヒット

▼日本書紀 巻第二十九 天武天皇紀下
司等各賜爵一級。戊戌、以小紫美濃王・小錦下紀臣訶多麻呂、拜造高市大寺司。今大官大寺、是。時、知事福林僧、由老辭知事、然不聽焉。戊申、以義成僧、爲小僧都。是日、更加佐官二僧。其有四佐官、始起于此時也。是年也、太歲癸酉。三年春正月辛亥....→ このページで合計8件ヒット

▼日本書紀 巻第三十 持統天皇紀
天皇第二女也、母曰遠智娘更名美濃津子娘、天皇深沈有大度。天豐財重日足姬天皇三年、適天渟中原瀛眞人天皇爲妃。雖帝王女而好禮節儉、有母儀德。天命開別天皇元年、生草壁皇子尊於大津宮。十年十月、從沙門天渟中原瀛眞人天皇、入於吉野避朝猜忌、....→ このページで合計3件ヒット

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ということは,合計で言うと,28か所ということなのだろうか。
「精査」はすぐにできないとしても,色ペンのチェックだけは1日でできそうだ。
便利な時代になったものだ。


日本書紀の原文を検索

http://www.seisaku.bz/search3/searchn.php

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古田史学」カテゴリの記事

コメント

肥沼さんへ

 いよいよ研究者魂が湧いてきましたね。課題が見つかりそれを解く方法もわかっているのだから手を付けない言われはないわけだ。
 全文検索だけでもすでに、美濃国が早い段階で近畿天皇家の勢力範囲(直轄領かも)であることが示されています。
 ▼日本書紀 巻第七 景行天皇~成務天皇
四年春二月甲寅朔甲子、天皇幸美濃。

 ここに美濃国に天皇が御幸したとあります。
 そして天皇と主語を明記してありますから、ここは「主語有無の論証」に従えば、御幸したのは近畿天皇家の天皇、すなわち大和の大王です。
 ですからすでにこの時期以前から美濃国は近畿天皇家の領域だったということです。
 大王自身が征服戦争に出かける時代ではないとおもうので、それ以前にこの地域の豪族が帰服していたということでしょう。この「四年」は、景行天皇の四年かな?
 確かめてみてください。
 そしてこれに続く文も含めて現代語に訳してみてください(現代語訳を参考にしてやってみてよいですよ)。漢文を読む練習です。
 となるとその前の記事▼日本書紀 巻第六 垂仁天皇紀の記事が気になりますね。
 「垂仁」ということは「崇神」のあと。
 崇神の代で近畿天皇家はいわゆるのちの畿内を平定していますので。その周辺にも手を伸ばしたということかな?
 ここも原文を読み解いてみてください。

 単純に検索しただけですが、美濃国と近畿天皇家の関係の始まりについて、すでに大きな手がかりが出ています。

川瀬さんへ
コメントありがとうございます。

〉 全文検索だけでもすでに、美濃国が早い段階で近畿天皇家の勢力範囲(直轄領かも)であることが示されています。

〉 単純に検索しただけですが、美濃国と近畿天皇家の関係の始まりについて、すでに大きな手がかりが出ています。

そうか,全文検索も一種の「悉皆調査」というわけですね。
(これ以外には,この言葉は出てこないというわけですから)
う~ん,これはシンプルにして,なかなか良い方法だ!
(そういえば,以前天武紀の中の「宿禰」でやったことがありました。
それは用例一覧の本を使ってやったのですが。それの100倍,1000倍速いです)

PS 

〉 この「四年」は、景行天皇の四年かな?

そうです。景行四年です。
美濃に行った時,乙媛に出会うのですが,乙媛自身が辞退して,姉の八坂入媛を景行に紹介し,妃とすることになった。なんとこの妃は七男六女を生んだという話に。その長男の稚足彦が次代の成務となった。

〉  となるとその前の記事▼日本書紀 巻第六 垂仁天皇紀の記事が気になりますね。
 「垂仁」ということは「崇神」のあと。
 崇神の代で近畿天皇家はいわゆるのちの畿内を平定していますので。その周辺にも手を伸ばしたということかな?
 ここも原文を読み解いてみてください。

垂仁二十五年
三月十日,天照大神を豊スキ入姫命からはなして,倭姫命に託された。倭姫命は大神を鎮座申し上げるところを探して,宇陀の篠幡に行った。さらに引き返して近江国に入り,美濃をめぐって伊勢国に至った。そのとき天照大神は,倭姫命におしえていわれるのに,「伊勢国はしきりに浪の打ち寄せる,傍国の美しい国である。この国に居りたいとおもう」と。そこで大神の言葉のままに,その祠を伊勢国に立てられた。そして,斎宮を五十鈴川のほとりに立てた。これを磯宮という。天照大神が始めて天より降られたところである。

二十七年 
この年,屯倉(朝廷の直轄地)を来目邑にたてた。

肥沼さんへ

 垂仁紀の美濃記事は天照大神の神霊を奉じた倭姫命が畿内近国を巡って、天照大神の神霊を祭るにふさわしいところを探した記事の中に出てくるのですね。
 この話は、「三月丁亥朔丙申、離天照大神於豐耜入姬命、託于倭姬命。」と書紀は書き、天照大神の神霊を豐耜入姬命から離して、倭姬命に託した主体・主語を省略しています。したがってこの話の主語は九州王朝の天子。
 この段階では美濃は九州王朝の版図であることはたしかだが、そこが九州王朝の直轄地なのか近畿天皇家のそれかは、この記事だけでは明らかになりませんね。
 やはり次の景行紀の記述の精査が必要なようです。

川瀬さんへ
コメントありがとうございます。

〉  垂仁紀の美濃記事は天照大神の神霊を奉じた倭姫命が畿内近国を巡って、天照大神の神霊を祭るにふさわしいところを探した記事の中に出てくるのですね。

有名な場面ですね。

〉 この話は、「三月丁亥朔丙申、離天照大神於豐耜入姬命、託于倭姬命。」と書紀は書き、天照大神の神霊を豐耜入姬命から離して、倭姬命に託した主体・主語を省略しています。したがってこの話の主語は九州王朝の天子。

なるほど,ここでも「主語有無」が有効なのですね。

〉 この段階では美濃は九州王朝の版図であることはたしかだが、そこが九州王朝の直轄地なのか近畿天皇家のそれかは、この記事だけでは明らかになりませんね。
 やはり次の景行紀の記述の精査が必要なようです。

版図であることと.直轄地であることは,違う訳ですね。

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