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2018年8月 7日 (火)

『日本古代の駅路と伝路』(遺作)

木本雅康著,同成社選書29.6000円+税の
上記のの本をやはり買うことにした。
以前紹介だけして購入はしないように考えたが,
前の『古代官道の歴史地理』(同成社選書9)も参考にさせてもらったし,
なにしろ遺作となってしまったから,もう新しい本は書いてもらえないので。
(費用は,前にいただいた3000円の図書カード2枚を充てた)

Dscn2980

この本はもうすぐ完成というところ(東山道武蔵路の「柳野遺跡の須恵器」の記事も)まで来ていたものを,
木下良さんの兄弟弟子(2歳年下)の中村太一さん(『日本の古代道路を探す』,(平凡社新書)という好著あり)が
編集を頼まれて,「木本雅康さんとその学問」という12ページの文章も寄せているものである。
ここが彼らの学問交流の様子を知ることが出来て,なかなか興味深い。

まず,木本氏の年譜を書いてみると,

1964年1月4日(私より6歳年下),富山県に生まれる。
1982年,國學院大学文学部史学科に入学。(川瀬さんの13年後輩)
1986年,同科卒業。
      國學院大学文学部文学科に入学(木下良氏に師事)
1988年,同科卒業。
1988年,國學院大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程い前期に入学。
1990年,前期修了。
1990年,同課程後期に入学。
1993年,後期満期退学=当時は事実上の修了。
1994年,長崎外国語短期大学講師。
1997年,同大助教授。
2001年,(同大の4年制化で)同大助教授。
2005年,同大教授。

という順調な「出世」を遂げてきたように見える木本さんである。
その半生の中で,もしかしたら,いやきっと一番の学問的出会いが
木下良氏とのものではなかったか。

2歳年下で加わった中村さんを含めた3人が,歴史地理学の研究を刺激し合いながら行い,
それぞれが大きな学問的蓄積を著作として残している。
しかし,『国府』で刺激を与えていただいたり.監修した『古代の道』でも古代官道の存在をひろめた木下さんは
1922年生れだから仕方がないものの.まだ還暦も迎えないまま他界した木本さんは若すぎる死である。
また,中村さんは少々研究の方向が違うらしく,「求む!若き学問的後継者」と書いている。

彼らの学問的蓄積を生かし,それを多元的な視点から再構成していくのは,
手前味噌になるが,やはり私たちということになるのだろうか?

2018年1月24日,亡くなる。(享年54歳)
木本さんの死から,まだ半年である。


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