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2018年7月16日 (月)

「東大寺」もなかった!

東大寺のホームページに「東大寺の歴史」が出ているので,
それを利用させていただくことにしよう。

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7~8世紀の東洋の世界は、唐を中心に善隣友好の国際関係が昇華した時代であった。当時の唐朝は道教を信奉したが、同時に仏教も振興し、帰化僧による仏教聖典の漢訳の盛行もそのひとつの現れであり、各地で仏教寺院が建立され、それぞれの国家の安寧と隆昌を祈願させた。
これらの政策が、わが国で聖武天皇が天平13年(741)に、国分・国分尼寺建立の詔を発する範となったことは周知のところである。

奈良時代は華やかな時代であると同時に、政変・かんばつ・飢饉・凶作・大地震・天然痘の大流行などが相次ぎ、惨憺たる時代であった。このような混乱の中、神亀元年(724)二月、聖武天皇が24歳で即位し、待ちのぞんでいた皇太子基親王が神亀四年(727)10月5日に誕生する。ところが、神亀五年(728)9月13日、基親王は一歳の誕生日を迎えずして夭折する。聖武帝は、すぐに親王の菩提を追修するため金鍾山寺を建立(同年11月)し、良弁(のちの東大寺初代別当)を筆頭に智行僧九人を住持させた。
天平13年(741)に、国分寺・国分尼寺(金光明寺・法華寺)建立の詔が発せられたのに伴い、この金鍾山寺が昇格して大和金光明寺となり、これが東大寺の前身寺院とされる。

天平12年(740)2月、河内国知識寺に詣でた聖武天皇は、『華厳経』の教えを所依とし、民間のちからで盧舎那仏が造立され信仰されている姿を見て、盧舎那大仏造立を強く願われたという。とは言え、造立する前に『華厳経(大方広仏華厳経)』の教理の研究がまず必要であった。
『華厳経』の研究(華厳経講説)は、金鍾山寺(羂索堂)において、大安寺の審祥大徳を講師として、当時の気鋭の学僧らを集め、良弁の主催で3カ年を要して天平14年(742)に終了した。この講説により、盧舎那仏の意味や『華厳経』の教えが研究され、天平15年(743)10月15日に発せられた「大仏造顕の詔」に、その教理が示されたのである。
もちろん、教理の研究と平行して巨大な仏像の鋳造方法や相好なども研究された上でのことであったことは言うまでも無い。

天平勝宝四年(752)4月に「大仏開眼供養会」が盛大に厳修され、その後も講堂・東西両塔・三面僧房などの諸堂の造営は、延暦八年(789)3月の造東大寺司の廃止まで続行された。

盧舎那仏の名は、宇宙の真理を体得された釈迦如来の別名で、世界を照らす仏・ひかり輝く仏の意味。左手で宇宙の智慧を、右手に慈悲をあらわしながら、人々が思いやりの心でつながり、絆を深めることを願っておられる。

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足早で「東大寺の歴史」を見てきたが,私が思ったのは,2つのことであった。

(1) 「大仏造顕の詔」はあるが,「東大寺建立の詔」はない。
(2) 743年に「大仏造顕の詔」を出してから,752年の「大仏開眼供養会」までわずか10年。
まあ大仏が出来たにしても,大仏殿はその後に作るわけだから,それを含めたら10年は短すぎる。

この2つの疑問が出て来る。(続く)

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※ 造東大寺司【ぞうとうだいじし】

太政官直轄の令外官(りょうげかん)。
748年頃東大寺の前身である金光明(こんこうみょう)寺の造営機構が発展して成立。
職掌は東大寺・大仏の造営,東大寺領の経営,写経事業,石山寺の造営など。
写経所・造仏所ほか多くの所(ところ)で構成され,職員は最盛期に長官(かみ)・次官(すけ)各1人,
判官(じょう)・主典(さかん)各4人ほかで,四等官の位階も八省に匹敵した。
789年停廃されて東大寺造寺所となる。

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