『遷宮をめぐる歴史~全六十二回の伊勢神宮式年遷宮を語る』
茂木貞純・前田孝和共著,明成社,
1200円+税の上記の本が届いた。
本当に690年から20年ごとにやっていたのか,
それはどんなことがあった頃なのかを確認するためである。
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回 西暦 天皇 主な出来事
① 690年 持統天皇 701年,大宝(初めての大和年号)を建元
➁ 709年 元明天皇 710年,平城京遷都。712年,古事記の編纂。720年,日本書紀の編纂
➂ 729年 聖武天皇 723年,三世一身法,
④ 747年 聖武天皇 741年,「国分寺建立の詔」。743年,墾田永年私財法。752年,大仏の開眼供養
⑤ 766年 称徳天皇
⑥ 785年 桓武天皇
※ 791年,盗難・火災で焼失 794年,平安京遷都。804年,『皇大神宮儀式帳』『止由気宮儀式帳』の提出
⑦ 810年 嵯峨天皇
⑧ 829年 淳和天皇
⑨ 849年 仁明天皇
⑩ 868年 清和天皇
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天皇の代替わりの行事である大嘗祭は,天武の段階では不完全な「褒美だけ」で,
持統に至って主催+褒美の完全型である。式年遷宮も,同じだ(天武の不完全型ー持統の完全型)。
私が「誰が始めたのかはっきりしないが,途中で大和王朝が関わってきたら,
これはもしかしたら九州王朝が始めたかもしれないぞ疑ってみるべきである」テーゼを参照のこと。
また,「続日本紀」で7世紀末から8世紀初頭にかけて続日本紀では,
「はじめて〇〇した」という記事が多いが,あれは「日本列島でやった」という意味ではなく,
「大和王朝では初めてやった」という意味のようである。
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