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2018年4月12日 (木)

学びて「すぐに」これを倣(なら)う

論語に「学びて時にこれを倣う」という言葉があり,
私としても好きな言葉なのだが,
エビングハウスという心理学者に「忘却曲線の研究」というのがあって,
学んだことはすぐに復習すると効果的に記憶に残せるという話だ。
そこで,せっかく蓮華文軒丸瓦(れんげもん・のきまるがわら)の分類の仕方を
服部さんから教えていただいたので,久しぶりに武蔵国分寺を訪問してみた。

(1) 武蔵国分寺跡資料館(入場料100円)

瓦の資料室に入って,「素」「単」「複」の分類の練習。
「単」が一番多く,続いて「素」だが,この部屋には「複」はなかった。
一番瓦に詳しい人は出張しているらしく「私でよければ」ということで,
若い女性の学芸員さんに解説していただき,いろいろ質問した。
学んだこともあったが,かたくなに聖武天皇の「国分寺建立の詔」を
スタートにすることにこだわられていた。(これが「通説」ということなのでしょう)
一応さりげなく多元的「国分寺」研究サークルのことを宣伝しておいた。

大収穫は,『住田古瓦コレクションの世界~瓦に魅せられて~』という
カラー写真満載の本を入手できたことだった。(85ページで700円!)
住田さんのコレクションだけでなく,基本的な瓦(飛鳥寺,下野薬師寺,山王廃寺など)も
収録されていて,「素弁」「単弁」「複弁」の違いも解説されている。
これは瓦を研究する人は「喉から手が出る」という代物ではないでしょうか。
今年の3月に出たばかりなので,「まだほとんど知られていない逸品」です。

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(2) 小平市立第4中学校内の「住田古瓦コレクションコーナー」(入場無料)

『住田古瓦コレクションの世界~瓦に魅せられて~』を入手して,
その足で「住田古瓦コレクションコーナー」のある4中へ。
いつもはあまり関心のなかった「住田コーナー」が昨日は宝の部屋に見えたから,現金なものだ。
さっそくここでも「素弁」「単弁」「複弁」の復習。興味をもってくれた係の方にもレクチャー。
すると「よくわかりました。これから説明に使います」とお礼を言われ,
なんだか倉庫をごそごそしている。
何かと思ったら,「いろいろ教えていただいたので,この冊子を差し上げますね」と。
国分寺の発掘調査の記録集(昭和39~44年)だった。
住宅開発が進み,国分尼寺の緊急調査をした時のものである。
まだだいぶあるようだったので,関心があると言えばもらえると思います。

Dscn1616

そんなこんなで,昨日まで持っていなかった本を2冊ゲットし,帰途に就いた。
帰宅したら,川瀬さんからの「服部さんの研究を精査してみた」というメールと,
山田さんからの「素弁」「単弁」「複弁」の分かりやすいページを作っていただいていた。
(山田さんのものはすぐに「夢ブログ」にリンクさせていただき,
川瀬さんの論文は写真なども付けてから載せることになった)

昨日は,瓦をめぐって大・大・大収穫の日だった。
きっと4月11日は,来年から「瓦記念日」になることでことでしょう。(笑)


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古田史学」カテゴリの記事

コメント

 実際に現地に足を運んで実物を見ることは大事だ。
 肥沼さんはこれまで何度もこれをやって発見をしてきた。
 でも瓦についてのほとんど問題意識がなかったのが、服部報告に会って問題意識ができてたので、実物を見たときの意識や発見のレベルがこれまでと違ったわけです。
 本を読んで考察することと、実際に行って実部にに出会うこと。どちらも大事ですね。
 そして「学びて時にこれを倣う」。これも大事ですね。
 学んだ知識を復習する、もしくは実際に使ってみる。これをやると学んだことがずっと深くなるし身に付く。
 今の学校教育はこれもやっていない。

私の小論に写真をつけるのではなく
1:服部さんの報告のパワーポイント編をブログに掲載することの許可をえる。(リンクでも良いが)※服部報告は早急に多くの人に見てもらいたい。

2:すでに山田さんが三つの瓦の違いを簡便に記しているサイトがあるのでこれにリンクさせる。

この二つを前提にして、私の小論をそのまま(字句の校正は必要ですが)乗せるというのが、一番手っ取り早いと思います。

 いかがでしょうか?

川瀬さんへ
コメントありがとうございます。

それぞれが得意なところを活かし,
それぞれの足りないところを補い合って研究していく姿を,
「夢ブログ」でも伝えていきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。

服部さんの多元的「国分寺」研究サークルへの登場については,
一応打診してみたいと思いますが,
「国分寺はちょっと待って」と言われたような気がします。
ちゃんと「古田史学会報」に書いたり,パワーポイントの修正をしてから
ということだと私はその時感じました。
大変素晴らしい提案なので,スタートから勢いを止めてしまっては
申し訳ありませんし,,また私たちの利益にもなりませんから,
慎重に行くことにします。(掲載の打診はしてみます)

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