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2017年9月 2日 (土)

回廊の取り付き方で時代の新旧が分かる ―仮説:南寄りに取り付く方が新しい―(山田さん)

山田さんがご自身のサイトで,興味深い仮説を発表されました。
「夢ブログ」の読者の中には興味のある方もいると思うので,
それをリンクさせていただきます。(山田さん,事後承諾ですみません)

回廊の取り付き方で時代の新旧が分かる ―仮説:南寄りに付く方が新しい―(山田さん)

http://sanmao.cocolog-nifty.com/reki/2017/08/post-0309.html

『信濃国分寺跡 発掘五十年』(上田市立信濃国分寺資料館)に
収録されている図を載せておきますね。図をクリックすると拡大します。

P9010011


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古田史学」カテゴリの記事

コメント

山田さんへ
面白い仮説を見つけられましたね。
大変分かりやすくていいと思います。

(1) 回廊が単か複か・・・「単旧複新」
(2) 回廊が金堂に取り付くか,講堂に取り付くか・・・「講旧金新」
(3) 建物の真ん中に取り付くか,それとも南寄りか・・・「中旧南新」

以上,ネーミング担当の肥さんでした。(笑)

この回廊の取り付き方で伽藍の新旧がわかるという「山田仮説」。本当になりたつのだろうか。その論理展開には飛躍があります。

①回廊がどの伽藍に取り付いているかでも分かります。講堂に取り付いているのが旧で、金堂に取り付いているのが新。
②注目すべきは、回廊が金堂に取り付くタイプでは、ほとんどの場合が金堂の両妻の南寄りに回廊が取り付いています。
③これによって両妻の南寄りに回廊が取り付いている方が時代が新しいと分かります。
④《仮説》
講堂に回廊が取り付いている場合、両妻の中央に取り付いている方が旧で、両妻の南寄りに回廊が取り付いている方が新である。

①が成り立ったのは、その典型ともいえる寺院の造営年代がわかるからのこと。
②から③が成り立つには、金堂に回廊が取り付いている場合を詳細に検討し、回廊が金堂の両妻の中央についているものと南寄りについているものを比較し、その年代を比較しなければいけません。
 しかし古代寺院でその造立年代がわかるものは僅かですから、この作業ができるとは思いません。

 山田さんの論理展開は、金堂に回廊が取り付いた伽藍形式の方が新しいという「事実」と、その多くが金堂の両妻の南側に回廊が付いているという「事実?」を元にして、「回廊が両妻の南側についている場合の方が新しい」と結論づけていますが、ここに論理の飛躍があります。実際に事実で確かめられていません。

 そしてこれを確かめられる遺跡として信濃国分僧寺と尼寺を挙げています。
 そして尼寺が僧寺より古いことの証左として「回廊が単廊」であることを挙げていますが、これも証拠が示されず単に冒頭に「単廊が旧で、複廊が新です」と断言されただけ。本当に単廊の方が複廊よりも古い形式なのだろうか。これは単に寺院の規模の壮麗さの違いではないのか。
 こう思います。

 山田仮説は、信濃国分僧寺と尼寺を考察し、尼寺の方が古くて立派でありこれが九州王朝時代の国府寺で、大きいが粗雑な僧寺が近畿天皇家時代の国分寺だとした、多元誌上に掲載された吉村論文を補強しようとして出てきたように感じます。

 吉村論文は別に詳しく述べますが(すでに国分寺のサイトで書いたが)、僧寺の金堂は基壇がすでに完全に削平されその高さも礎石もわからないなかで、基壇の外側の雨落ち石だけが残っていたので、その内側の大きさを図って基壇の規模を測定したという発掘事実を確認しないで、僧寺の金堂の基壇の高さが低いと誤認したうえでの論でした。
 この遺跡は珍しくも僧寺尼寺が近接して発掘されて注目されていますが、発掘報告書を読むと遺跡の削平が激しく、多くは復元です。本当にこの寺の遺構図が発掘事実に基づいているのかどうか、報告書で確かめてからではないと考察は無理だと思います。

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リンクさせていただきました。(肥さん)

北円堂の秘密

http://nara-fuhito.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/post-729a.html

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