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2017年8月 3日 (木)

『日本精神史』

長谷川宏著,講談社刊の上記の2冊の本が,
すでに刊行されていることに気が付いた。

縄文時代から江戸時代までの長い期間にわたり,
この列島に住む人々がどんな文化を持ち,
暮らしてきたかが綴られている。

実は私はこの長谷川宏氏に,
中学時代以来お世話になっている者なのである。
かつては塾の生徒として,そしてその後は塾のOBとして。
その様子は『赤門塾通信~きのふ・けふ・あす』や
『おとなと子どもの知的空間づくり~赤門塾の二十年』(ともに現代書館刊)に
掲載されているが,本当にいろいろなことでお世話になっている。
(長谷川宏氏はヘーゲルの翻訳者としても有名な方で,
奥様の摂子さんも素晴らしい絵本作家だった)

その後も,仮説実験授業では提唱者の板倉聖宣氏に,
古代史研究では古田武彦氏に出会えて,
驚くほど「出会い」には恵まれた半生だった。
(・・・出会いがなかなか成長に結びつかないところが玉に瑕だが!)

退職後には,上記の『日本精神史』(上・下)についても,
長谷川宏氏とゆっくり語り合いたいと思っている。

【内容紹介】

長くヨーロッパの文化と思想を研究対象としてきた著者は、
ここ20年ほど、日本の文化と思想の研究にとりくみ、その流れを歴史的に追跡してきました。
その成果がついに一書にまとまったのが、本書です。題して、『日本精神史』。
「精神」とはなにか。
ヘーゲル研究者としてスタートした著者は言う。
「あえて定義づければ、人間が自然とともに生き、社会のなかに生きていく、
その生きる力と生きるすがたが精神だ」。
テキストとして残された思想はもとより、土器や銅鐸、仏像、建築、絵巻、庭園など、
あらゆる文化を渉猟し、縄文時代から江戸時代の終わりまでを、
一望のもとに描く、まさに畢生の大作です。
ただし、著者は、難解であることを潔しとしません。
ヘーゲルのわかりやすい翻訳で脚光をあびたように、
あくまでも流麗な文体で、明解に描いていきます。
思想も絵画も仏像も、ひとしく日本の精神の歴史としてとらえ、
あらためて、日本とはなにかを問いかける清新な傑作と言えます。

上巻は三内丸山の巨大建造物から『正法眼蔵』まででした。
建築、仏像、そして仏教思想の深まりが底流にあります。

下巻は、『新古今和歌集』『愚管抄』から『東海道四谷怪談』まで。
武士の思想や、わびさび、儒学、元禄文化、浮世絵と、
中世から近世にかけて、日本人の精神は多様なうねりを見せつつ近代に向かいます。
そのダイナミックな流れを鮮やかに浮き彫りにします。

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