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2017年1月 7日 (土)

今年は「酉(とり)」年

今年は「酉(とり)」という干支(えと)です。
酉年には大きな変化が起きると聞いたことがありますが,
いい変化だったらどんどん起きてほしいし,
そうでないならできるだけ起きてほしくないものです。

古田史学の会の古賀さんが,年頭雑感として
「酉年」について書いて下さっているので,
ぜひお読み下さい。

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古賀達也の洛中洛外日記
第1317話 2017/01/03
年頭雑感、「酉年」考

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 今年の干支「酉(とり)」にちなんで、鳥の名前を用いた九州年号(倭国年号)について考えてみました。
九州年号(倭国年号)は九州王朝(倭国)の歴史を研究するうえで貴重なヒントを与えてくれます。
九州年号には中国の王朝や大和朝廷の年号とは異なり、仏教に関するものが散見されます。
僧聴・僧要・法清などです。
九州王朝が仏教を深く崇敬していたことは『隋書』イ妥国伝にも見えるとおりです。

 「敬佛法、於百濟求得佛經、始有文字。」
 (仏法を敬い、百済で仏教の経典を求めて得、初めて文字を有した。)『隋書』イ妥国伝

 ところが前期難波宮が完成した652年からそれまでとはがらっと変わって、
鳥の名前が年号に用いられ始めます。次の通りです。

 白雉(652~660年)
 白鳳(661~683年)
 朱雀(684~685年)
 朱鳥(686~694年)

 最初の鳥名年号「白雉」改元の年に、日本列島最初の朝堂院を備える北闕様式
(北に宮殿を置く都城)の前期難波宮が完成しています。
わたしは前期難波宮を九州王朝の副都と考えていますから、この頃に九州王朝の政治思想が変化し、
初めての北闕様式の王都・王宮を造営し、
九州年号もそれまでの仏教色を有するものなどから鳥名年号に変えています。
とりわけ、「白鳳」や「朱雀」は天子にふさわしい鳥名の年号です。
この時期、九州王朝に何が起きたのでしょうか。
 なお、今年は九州年号「継体」(元年、517年丁酉)が建元されて1500年になります。
今春、『失われた倭国年号《大和朝廷以前》』を発刊しますが、
偶然とはいえ幸先の良い一年になりそうです。(つづく)

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古賀さんが書かれた九州年号の周辺には,
古代史の解明を待っている数多くの事象が隠されている。

                ←559年 陳(南朝)の滅亡 一の子分・倭国はどう動く?
←581年,【隋】が中国を統一する
                ←国分寺の前身の「国府寺」が各地にできる。
                ←隋に「日出ずる処の天子(多利思北孤?)」が手紙を送る。
                ←611年,定居(太宰府に首都を置く決定)
                ←618年,【隋】代わって【唐】の登場
                ←618年,倭京(日本最古の条坊都市・太宰府の完成)
                ←650年頃,前期難波宮ができる(九州王朝の副都)。評制施行?

 白雉(652~660年) ←国内に北朝との対立を意識した軍用道路(東山道など)や神籠石の施設を築造

 白鳳(661~683年) ←662~3年,白村江の戦いで,九州王朝が唐と新羅の連合軍に完敗
                ←670年,大宰府に観世音寺の創建 
                ←670年,「日本国」の登場
                ←670年代,筑紫大地震の発生(大打撃)
                ←672年,壬申の乱がおこる(近畿ではなく,九州で?)
 朱雀(684~685年)

 朱鳥(686~694年)
                ←695年,九州年号「大化」が始まる。9年間。それに「大長」が続く
                ←701年,大和政権の初めての年号「大宝」が建元される。評制→郡制

                

・・・未完・・・

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コメント

>隋に「日出ずる処の天子(多利思北孤?)

「?」がついている意味は何ですか?
隋書[イ妥]国伝には、姓は阿毎で名が多利思北孤と国書に署名した天子の名前が記載されていたと記憶していますが。。。

山田さんへ
コメントありがとうございます。

一般の読者がついていけないかと思い,
ちょっとぼかして?を入れてしまいました。
入れる必要はありませんね。

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