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2016年11月 2日 (水)

教育論文への試み(3)

(3) 歴史的分野における仮説実験授業の実践

世界地理の「背骨になる授業書」が《世界の国ぐに》と《日本の都道府県》だとしたら,
日本歴史と世界史の「背骨になる授業書」は《日本歴史入門》と《世界史入門》である。

まず,《日本歴史入門》から話を進める。
この授業書は,わが国で初めて(ということは世界で初めて)作成された,歴史の授業書である。

※ 「日本歴史入門」の写真

歴史は1回きりの現象なので,法則というものは見出しにくいが,江戸時代の前半と後半の
時代の画期は18世紀初頭であるという「時代区分」や,食料と人口は大いに関係がある
ということことを学ぶのは歴史の正しいイメージを持つことにつながる。
私が仮説実験授業を初めて知ったのはこの授業書からであり,それだけに実施回数も多かった。
授業書のページ数が多いのが難点だったが,最近高校のスクーリング版(堀江晴美案)が試作され,
最後の実践はそれによって行った。原版に変わらぬ高評価で,しかも時間数も減らすことができた。
5クラスの授業評価の集計は,以下の通り。

【たのしさ】 ⑤ 62人 ④ 75人 ③ 20人 ② 0人 ① 2人
【わかりやすさ】 ⑤ 61人 ④ 62人 ③ 30人 ② 4人 ① 0人

【たのしさ】の①が2人いることが心に掛かるが,感想を見た限りでは③程度に思った。
小中学生では,その時間の授業評価を全体の授業評価として書くことがたまにある。
全員に感想も書いてもらったのだが,もうすでに返却してしまって残っておらず残念。
私の記憶では,「人口の変化で歴史を見ていく時代区分の面白さ」や
「江戸時代の農民は何を主に食べていたのか?(正解は,米)」などへの驚きが
特にたくさん書かれていた。

次に,《世界史入門》を紹介しよう。
この授業書は,まだ全体が完成しているわけではないが,第1部については完成していて,
世界史上で「その時期に中心だった国」を現在から古代にたどっていくという方法で学ぶ。
中学・高校で世界史を学び損ねた大人が,復習的に学ぶことにも使えそうな内容で,
これも生徒たちに好評である。(授業評価と感想が残っていないのが,返す返す残念である)

また,4年ごとに行われるオリンピックの前年などには,
《オリンピックと平和》というミニ授業書もタイムリーでいいだろう。
(次回は,2020年の東京オリンピックなので,ぜひ実施したいところだ)
私も一度実施してみたが,高評価だった。
4クラスの授業評価の集計は,以下の通り。

【たのしさ】 ⑤ 52人 ④ 63人 ③ 26人 ② 2人 ① 1人
【わかりやすさ】 ⑤ 67 ④ 57人 ③ 19人 ② 1人 ① 0人

(つづく)

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