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2016年3月 1日 (火)

牛乳パックの洗浄問題

本校の地域でも,遅ればせながら上記の問題への取り組みが始まる。
昨日そのための会議が開かれたが,
他の地域での取り組みを知ろうと,ネット検索してみた。
すると,京都での取り組みなど,いろいろなものが行われていた。
とりあえず,それを転載させていただこう。

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学校給食用牛乳パックのリサイクルについて

京都府本部/京都市学校給食職員労働組合
 
 京都市の小、中、養護学校、給食実施校188校で、学校給食用牛乳パックをトイレットペ-パ-にリサイクルする取り組みに関する経過報告。
 京都市では、1969年に脱脂粉乳による調整乳廃止案が出され、1970年からビン容器による牛乳が使用されることになりました。
 脱脂粉乳のときは、食缶に入れられた脱脂粉乳を給食当番の子どもが教室で配食していましたが、牛乳が使用されるようになると、給食調理員が、給食室で、納入された牛乳を学級別に仕分けたり、空きビンをまとめる作業を行うことになりました。そして、重いビン容器を取り扱うといった作業内容の変更に伴い、苦痛を訴える声も聞かれるようになり、1979年頃から給食調理員の間で、腰痛症、頸肩腕障害、指曲り等の症状を訴える声が多くなってきました。また、児童の間でも、運搬中に落してガラスの破片で怪我をするなどの事故が発生したこともあり、1980年から牛乳納入業者の協力を得て、牛乳ビンを紙パックに変えることになり、ビン容器の使用に伴う色々な問題は解消されました。
 その後、1997年に「地球温暖化防止京都会議」が開催され、環境問題への意識が高まる中、焼却炉から発生するダイオキシンが大問題となり、1998年には、文部省の通達により、全国的に学校の焼却炉の使用が停止されました。
 京都市の学校においても、環境問題に対する取り組みが重要視され、学校から発生するごみの分別収集や容器類のリサイクル等、全校で環境教育や環境問題への取り組みが進められるようになりました。
 こういった環境問題への意識が高まる中、当時、京都市全体で、年間、約1千3百3十万個、重さにして約120トンもの給食用牛乳パックが、ごみとして牛乳納入業者の回収の後、廃棄物の回収業者を経て焼却処分され、大変な資源の無駄使いとなっていました。もし牛乳パックがリサイクルされなければ、以前の牛乳ビンに戻らざるを得ない状況で、給食用牛乳パックのリサイクルの取り組みが始められたわけです。
 取り組みの具体的な内容は、京都市教育委員会の体育健康教育室学校給食担当課から京都市環境局のリサイクル推進課へ、子ども達への環境教育の実践と各学校のごみ減量・リサイクルを促進する取り組みとして、何とか牛乳パックのリサイクルができないか打診され、リサイクル推進課では、再生技術の他都市調査やリサイクルシステムを作り上げる計画が行われ、関係者の協力があれば対応できるという見通しのもと、体育健康教育室学校給食担当課とリサイクル推進課が一緒になって、市民、事業者、行政がそれぞれの立場を越え、お互いのパートナーシップを大切にしながら、ごみ減量・リサイクルの促進に取り組んでいる「京都市ごみ減量推進会議」が、このリサイクルシステムの母体となることや、その会員の事業者団体である、学校給食納入業者で構成された「京都府牛乳協会」や、古紙問屋の業者で構成された「京都府紙料協同組合」、また、衛生紙の卸業者で構成された「京都家庭紙同業会」の協力が得られるように要請され、それぞれの団体が、積極的な姿勢で取り組みを進められることになり、完全なリサイクルシステムが作り上げられました。
 子ども達が各教室で洗浄した牛乳パックは、各学級でまとめられて給食室へ返されてきます。それを牛乳納入業者が回収・保管し、一定の量になると回収業者が回収し、古紙問屋を通じて再生パルプ製造会社、製紙会社へ引き継がれてトイレットペーパーに再生され、さらに、再生されたトイレットペーパーは、衛生紙の卸業者の協力を得て店舗に並べられ市販されるという一連の流れが整いました。
 一方、各学校においては、全校での取り組みの実施にあたり、児童への環境教育の一環としての位置付けを教職員に明確にするとともに、児童の洗浄作業の指導のために、2学期の給食の最終時に、各校の先生の協力を得て、飲み終えた牛乳パックを2回洗浄し小さく折り畳む練習が行われ、1999年1月、3学期の給食開始日から、全市で一斉に、子ども達が給食用牛乳パックの洗浄を始め、京都市の『学校給食用牛乳パックリサイクル事業』がスタートしました。この事業は、社会的にも大きな反響を巻き起こし、子ども達が各教室で牛乳パックを洗浄している風景や、教員や子ども達へのインタビューの様子が、新聞各紙に掲載されたり、テレビでも放映されました。
 これまで、給食用の牛乳パックは、洗浄に手間がかかること、紙質が薄く再生パルプの量が少ないこと、印刷された上からコーティングされているためパルプに印刷インクが混入すること、などからリサイクルされないで、ごみとして処理されてきたわけですが、こういった問題を解決しながら、京都市で実施した牛乳パックのリサイクルによる効果は、年間でトイレットペーパー約48万個分にもなります。また、直径14センチ、高さ8メートルのパルプの原木に換算すれば、約2,400本が節約出来ることにもなります。
 こういったことを子ども達が実感できるように、この取り組みにより再生されたトイレットペーパー2万ロールが、「京都市ごみ減量推進会議」から各学校へ環境教材として寄贈されました。
 さらに、再生されたトイレットペーパーを独自ブランドとして市販流通させるために、児童からのネーミング募集が行われましたが、児童の関心が高く、9,065点もの応募があり、1999年7月に「めぐレット」がネーミングに選ばれ、学校を含めた京都市の施設での使用促進が図られるとともに、市販の流通機構を通じて市内のスーパー・薬局などで、1999年11月に販売が開始され、税抜きの希望小売り価格は、80メートルのロール8個入りで370円とされ、売上げはリサイクルにかかった経費にあてられることとなっています。
 価格は市販流通が始まったばかりのため、他の製品より少し高めですが、資源循環型社会の実現に向け、子ども達の協力により作り上げられた、環境にやさしい製品であることから、小学生の保護者たちが買い求めるなど売れ行きは順調だそうです。また、京都市役所の本庁舎もすべて「めぐレット」に変更され、「めぐレット」の説明シールがトイレットペーパーホルダーに貼付されました。学校給食9日分の牛乳パックで、1年分のトイレットペーパーがまかなえるそうです。
 私たち給食調理員が、健康で働き続けることができる労働安全運動として、また、限りある資源を、そして、きれいな京都・美しい町並を子ども達に引き継いでいけるよう、今後も、課題となっている生ごみの堆肥化など、環境問題に積極的に取り組んでいきたいと思っています。

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