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2016年1月 1日 (金)

私の授業の工夫(「くわ」の原稿)

夜中から起き出して,談志の「芝浜」を聞いて,
正月からひとつ頑張ってみようと,
パソコンを打ち出した。
どうか今度は途中でfreezeしませんように!

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「私の授業の工夫」といえば,次の3つのことだろうか。
すなわち〈仮説実験実験授業〉と〈社会科かるた〉と〈実物教材〉の活用である。
以下,それぞれについて解説してみる。

(1) 仮説実験授業の活用

1963年に板倉聖宣氏によって提唱されたこの授業方式に,私は運よく就職浪人の年
(1984年)に出会った。その頃ちょうど開発された授業書《日本歴史入門》である。
すぐその発行元の仮説社に連絡を取り,研究会に参加したり,仮説サークルを地元に
作ったり,創刊された『たのしい授業』誌に載っている内容を追試してみたりした。
仮説実験授業は当初,自然科学の授業書が多かったが,私が参加した頃から社会の
科学のものもたくさん作られるようになり,ちょうど私の教員生活とうまく重なって,私の
実践を豊かなものにしてくれた。私の使い方は,まず単元の背骨になるような授業書を
総論として実施する。その内容を受ける形で各論として教科書を精選しながらやっていく
というものである。今では実施しきれないほどの社会の科学の授業書があるので,ぜひ
若い先生たちには実施してほしい。(教科書が終ってからなどと考えていると,だめです。
教科書は「終わらないようにできている」と考えてやるべきだと思います,私の経験から)
仮説社にはホームページもあって,注文もできるようになっている。以下,いくつか紹介。

・世界地理~《世界の国ぐに》《世界の国旗》《焼肉と唐辛子》
・日本地理~《日本の都道府県》《沖縄》
・日本歴史~《日本歴史入門》《日本の戦争の歴史》
・世界歴史~《世界史入門》《2つの文明の出会い》
・政治経済倫理~《三権分立》《日本国憲法とその構成》
 《おかねと社会》《生類憐みの令》《禁酒法と民主主義》など

(2) 社会科かるたの活用

社会科は「暗記教科」との異名をとるほど,覚える事項が多い。暗記が苦手でない私で
さえそう思うのだから,苦手な生徒たちはよけいそう思うだろう。都道府県や世界の国の
名称と位置,また歴史登場人物などをたのしく覚えてもらうため,私は15年前から自分で
「社会科かるた」を作っている。だいたい40~50枚でワンセットである。ぜひお試しを。

・世界の国々(48か国),
・世界の気候かるた(10枚)
・都道府県(47都道府県)
・歴史人物かるた①(小学校の復習40人)
・歴史人物かるた②(中学校の40人)
・歴史人物かるた③(補遺の20人=合計100名+重要年号20),
・公民(政治経済)かるた(45項目)

(3) 実物教材の活用

「暗記教科」といわれるもう1つの原因は,教科書や資料集に載っているからといって
写真だけで扱い,少し努力すれば入手できる実物教材を持ち込んでいないことにもよる。
私が活用しているものの一部を紹介しよう。

・地理的分野~立体教材「GDPボックス」(『歴史地理教育』2月号の拙論を参照のこと),
 石油系の模造製品セット,分子模型(ダイオキシンも含む),さとうきび,沖縄のB円,
 本初子午線と日本の標準時の線を跨いでいる私の写真,

・歴史的分野~本物の石器(黒曜石を含む)・土器,脳の容積を実感させるための
 350ml,500ml,1リットル,1.5リットルの缶やペットボトル,パピルス,生糸,羊毛,
 江戸時代の農業で登場させる「〈いろいろな種〉の標本づくり」の際に,
 「米,大麦,小麦,ライ麦,カラス麦, 大豆,小豆,エンドウ豆,とうもろこし,こうりゃん,
 綿,あわ,ひえ,きび,ごま」など
 組み立て式「人体解剖図」,地券,インフレ紙幣,陶器貨幣,赤紙等のレプリカ

・公民的分野~選挙公報,市議会だより,投票用紙のレプリカ,
 「株を買ってみよう・売ってみよう」で使う東証一部の載っている新聞
 「模擬投票をしてみよう」で使う各党の主張の一覧表

このほかにも「授業の工夫」はまだまだあるが,今回はこのへんでお開きということに。(終)

015

黒板いっぱいに貼られた「GDPボックス」に,子どもたちも大興奮している。(貸出できます)

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仮説実験授業」カテゴリの記事

コメント

以上の原稿をお送りしたところ,
翌日,中田様より,以下のメールをいただきました。
私のメールも併せて転載します。

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肥沼様
明けましておめでとうございます。原稿、素晴らしい。確かに拝受いたしました。
若いころ仮説実験授業にもいろいろ学ばせていただいたことを思い出しました。
お忙しい中、取り組んでいただき感謝いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。中田宗紀

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中田宗紀様

中田先生も若い頃仮説実験授業から学ばれたと知り,
心強く思いました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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