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2015年11月22日 (日)

米山先生の質問に答えて

実は,例の『歴史地理教育』の原稿は,
「3稿」について多くの質問があり,止まってしまっていた。
忙しさの中で,回答もしないまま時間だけが過ぎていった。
ようやく引越もその他の諸問題も片付いた今,再び筆を執ることにする。
といっても,筆は使わず,パソコンで作業するわけだが・・・。
まず,今後の「仕事」をはっきりさせるために,
米山先生から送っていただいた質問に回答するという形で書いてみよう。

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1.「出会いの授業」の部分について
①1行目の昨日、とは2015年4月●日でしょうか?具体的に授業実施日をご記入下さい。

→ 4月13日(月)です。

②授業のテーマとねらいとは、どのような内容でしょうか?
 問題1~問題3 からいろいろな世界地図を読み取り、各国の面積を比較したことは分かりますが、
 ここでの授業のねらいと、生徒がどのようなことを学んだのでしょうか?

→ メルカトル図法の面白さと不思議さに触れさせ,
地図には,使用するときの約束があること等を学んだと思います。

③問題1で生徒たちが「さっそく盛り上がり」、それが問題2と問題3につながり、
「最高の出会いになった」と記されていますが、なぜ、生徒たちは、問題1で盛り上がり、
それが、どのように問題2と問題3につながり、
さらに、どういう点で、「最高の出会い」になったのでしょうか?

→ 仮説実験授業では,最初の問題で間違えさせて,興味を引く手法がよく取られるが,
この授業書《世界の国ぐに》の場合もそうで,[問題1]で正答者なしだったりするからです。
しかし,メルカトル図法の表現方法を理解すると,正答率が上がっていきます。

2.「全部間違えたけど、楽しかった!」の部分について
①授業書「世界の国々」のメルカトル図法では、3問続けて間違っても、なぜ生徒たちは楽しかったのでしょうか?直感を優先させた故の間違いが次につながっていく、とはどういう意味でしょうか

→ 3問続けて間違っても楽しかったのは,問題が良問だったということでしょう。
間違いには「ただ間違った」という場合もあるし,「やっぱりそうだったか」という場合もあるのです。
生徒たちは,最初は直感を優先して間違えも,やがては科学的に考えることの正しさに目覚めていくからです。

②問題4で、面積の大きい国のベスト6を予想させるという場面で、6位まで予想させることは、
どういう点で意義が深いのでしょうか?もう少し具体的に論じていただければと思います。

→ 6位の国と7位の国では,面積が2倍以上違い,5位とか10位ではなく,
「6位」までという一見半端な数に意義があるという意味です。

3.「初めて見るGDPボックスに大興奮}の部分について
①生徒たちはGDPとは何かについて知っていたのでしょうか?あるいは、肥沼先生はGDPをどのように
生徒に教えたのでしょうか?

→ 授業書《世界の国ぐに》の中に,「GDPは,その国の経済活動の活発さを示す」と出てきます。

②GDPボックスに対して、生徒たちは、大興奮、チャイムが鳴って片付ける際にもお手伝いが続出、  GDPボックスはすごいと感じた、と書かれていますが、なぜ、生徒たちはGDPボックスを
 それほど歓迎したのでしょうか?

→ 黒板から飛び出してくるような形状もあると思いますし,これらのGDPボックスで
「世界の様子がつかめた」という感じがしたのだと思っています。

③4月17日の授業で「問題8」の「日本との貿易関係」をやって終了とは、どのような内容ですか?

日本と世界との貿易額(輸出額と輸入額の合計)が多いと思う国を予想させ,
「日本との貿易の世界地図」で正答を知り,色ぬりをします。
輸出を青色で,輸入を赤色でぬりました。

4.「高い授業評価とうれしい感想たち」の部分について
①<たのしさ>と<わかりやすさ>の基準の⑤~①は、①~⑤という並び方の自然ではないでしょうか?

→ ⑤が一番良い評価なので,⑤を先頭にしてあります。

②<わかりやすさ>に関して、165/167名が3種類の「分かった」を選んでいますが、
生徒たちは何を分かり、どのような内容を理解したのでしょうか?

→ 何を「わかった」かは生徒それぞれだと思います。「たのしさ」「わかりやすさ」は,
その生徒の主観で回答します。具体的な内容については,感想文等で判断します。

③<生徒たちの感想>の中で、男子生徒の一人が、授業で印象に残ったのはGDPボックスで、
楽しかったし、分かりやすかったと述べていますが、GDPボックスはどのような点で生徒にとって楽しく、
分かりやすかったのでしょうか?

→ それは,その生徒に聞いてみないとわからないし,聞いてみてもわからないかもしれません。
とにかくその男子生徒はそう思ったということまでしか,ここからはわかりません。
私の感覚でいうと,GDPボックスを知ると,その形状がイメージができ,
その国の人口とその国のGDPと1人当たりのGDPを即座に思い出せるのです。
これはあたかも,分子模型を知ると,その物質の性質等がわかるというのに似ています。

5.「2時間のペーパー・GDPボックスの製作」の部分について
①末尾に、10ヵ国のうち、8ヵ国まで入れることができました、という箇所はGDPボックスに8ヵ国まで、
国名を貼り付けることができた、という意味でしょうか?

→ 人口の多い国ベスト10のうち,8か国を入れることができたという意味です。

6.その他
①上記のように、複数の意見が出されましたが、全体として、今回の授業のねらい、GDPボックスなど
の教材の説明、今回の授業を通じて生徒たちが具体的に学んだこと、理解できたこと(授業の成果)と、
理解できなかったこと(今後の課題)などを生徒の感想などを交えて明記していただけますと幸甚です。

→ GDPボックスのイメージを使って,世界を見ていく練習ができたと思います。
今後の課題としては,「GDPボックス」は固定的なものではなく,
5年後,10年後・・・には大きく変わることを教える教材を用意したいと思っています。

②また、文中に4ヵ所出ている、絵文字も削除していただけますと幸いです。

→ ブログ上で使ったもので,雰囲気を伝えたかったためそのまま載せました。
お邪魔であれば取っていただいて結構です。

以上、編集委員会で出された複数の質問と意見を列挙させていただきました。
最初の原稿をご執筆いただいてから、このように時間が過ぎてから多くの意見を申し上げて
本当に申し訳ございませんが、肥沼先生の優れた授業実践の内容を、読者が正確に理解するために
リライトにご協力を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

ご多忙の折、リライトに一定の時間がかかることと存じます。そこで、肥沼先生の原稿を2016年2月号に
掲載させていただきたいと考えています。つきましては、11月末までに訂正原稿を編集委員会に
お送り下さいますようよろしくお願い申し上げます。本日は、急なご連絡を差し上げ、
多くの意見を申し上げましたことをお許し下さい。
今後ともお世話になりますが、重ねてよろしくお願い申し上げます。

→ 仮説社の新住所・連絡先は,以下の通りです。

〒170ー0002 豊島区巣鴨1ー14ー5ー301 仮説社
電話 03ー6902ー2121
ファックス 03ー6902ー2125

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