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2015年9月27日 (日)

『歴史地理教育』誌の原稿(1稿)

9月末が締め切りなので,いよいよ尻に火が付いてきた感じのする
『歴史地理教育』誌の原稿。
「夢ブログ」のミニ報告をつなぎ合わせて,とりあえず「1稿」を作ってみました。
(これに写真が何枚か加わります)
これをたたき台に,数日加除・訂正した上で,編集部に送りたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

仮説実験授業の授業書《世界の国ぐに》と
立体教材「GDPキューブ」を使った6時間の授業

はじめに

 中学1年で出会う世界地理は、社会科を好きになっ
てもらう意味で、大変重要な位置を占めている。
 その点仮説実験授業には、授業書《世界の国ぐに》
というピッタリの授業プランがあり、それと伴走するか
のように開発された、立体教材の「GDPキューブ」があって、
とてもたのしい授業が期待できる単元なのである。
(GDPキューブとは、発泡スチロールあるいはケント紙で
作られた立体教材で、 底面積でその国の人口を表し、
体積がそのGDPを表し、高さがその国の1人当たりの
GDPを表すというスグレモノなのである)

 ※ これまで、この立体の教材を「ブロックス」と呼び、
生徒たちにもそう紹介してきたが、これを開発した「楽
ちん研究会」(秋田総一郎さん、小出雅之さん、宗敦
夫さん)によると、別の教材と混同しないようにしてほし
いということで、後述の協力者・平野隆昭さんと相談の
上、現在「GDPキューブ」と命名している。

 ところで、私は「肥さんの夢ブログ」というサイトを開設
しており、今回の授業の様子もそれで記録してきたので、
「臨場感」を味わっていただく意味でも、利用させてい
ただきたいと思う。最初は読みにくいかもしれないけれど、
ブログを通しての授業記録によろしくお付き合いの程を。

授業は、授業書《世界の国ぐに》第1部に4時間、
「GDPキューブ」作りに2時間で、合計6時間である。
さあ、始まり始まり・・・。

今年度の初授業!

 昨日、今年度の初授業があった。クラスも1年1組で,
まさにスタートにふさわしいクラスだった。
まずは、手品2種(マジック・ノートとスプーン曲げ)で、
生徒たちのご機嫌うかがい。
その後,授業書《世界の国ぐに》の第1部=
「いろいろな世界地図」の問題1~3を行った。

 これらは、「メルカトル図法」を扱ったもので,仮説
実験授業の醍醐味も味わえる問題群なのである。
問題1でさっそく盛り上がり(予想変更で移動してき
た2人が正解),それが,問題2と問題3につながっ
ていった。最高の展開であった。
次回の授業が,とても楽しみである。(o^-^o)
2015年4月14日 (火)

「全部間違えたけど,楽しかった!」

 板倉聖宣さんの作られた授業書《世界の国ぐに》は、
やはりよくできている。(仮説社から購入できる)
 昨日3クラスで、問題1~3をやったのだが,どのクラ
スでも表題のような感想が多かった。普通人は間違え
ることが嫌いだから、3問も続けて間違えたくはないけ
れど、メルカトル図法のようなたのしい問題なら、
「間違えたこと(直感を優先させた故の間違い)が、
次につながっていく」ということなのだろう。
その点,この授業書は社会の科学のものだが、
自然科学の雰囲気も持っているのだ。
今日は、問題4からのスタートのクラスが3つ。
初めてのクラスが1つと「5分の4」(授業の時数)の授業。
疲れるけど、もしかしたらこの授業書をやれる最後の機
会(定年まであと3年である)となるかもしれないので、
サービス精神の塊(かたまり)でいくことにする。
この授業の最後には,例の「GDPキューブ」や
「ペーパー・GDPキューブ」にも登場してもらう予定。
2015年4月15日 (水)

「今日もたのしかったです!」で,疲れも半減

 月曜日から始まった授業も、火曜日には3時間,
昨日の水曜日は4時間にもなると負担が増してくる。
(これは、行事を含まない純粋の授業時間)
これが仮説実験授業だからまだいいものの、普通の
教科書の授業だったら、なおさらだ。
本日はいよいよ,テスト監督2時間+〈仮説〉4時間の
「6分の6」を達成する。(。>0<。)
でも、今はまだ授業書《世界の国ぐに》をやっているので、
「今日もたのしかったです!」などと感想に書いてもらうと、
疲れも半分になるのですが・・・。(o^-^o)
2015年4月16日 (木)

初めて見る「GDPキューブ」に大興奮!

 授業書《世界の国ぐに》第1部も後半に入り、
[問題7]の「1人当たりのGDP」を聞く問題。
その答えには、GDPキューブ を登場させた。

 これには生徒たちも大興奮!初めて見る GDPキューブ に、
視線が集まる。1つひとつ貼っていくたびに,歓声が上
がった。
 黒板いっぱいに世界地図を描き、中国→インド→米国,
日本→西ヨーロッパ→北ヨーロッパ→その他の地域とい
う順番で貼りました。
 チャイムが鳴って片付ける際には、「お手伝い」が続出し
たほどだ。やはりGDPキューブ の力はすごい!あらためて
そう感じた。
片付けを手伝ってくれたある女子生徒が,、「私、これ欲し
いなあ」と言っていた。これって、水の分子模型の「赤パンツ」
の存在とどこか似ている。
 つまり、《もし原》で原子・分子の存在を知って感動→
自分もそれを身近に置いておきたい→「赤パンツ」キーホ
ールダーを鞄に付ける。これを応用すると、授業書《世界
の国ぐに》の「1人当たりGDP」( GDPキューブ )に感動
した→自分もそれを身近に置いておきたい→「GDPキュ
ーブ」キーホールダーを鞄に付ける。
 ついに、GDPキューブ の登場というわけです。本来の
GDPキューブ の大きさでは鞄に付けるのはとても無理。
そこで、5~15cmくらいの小さい GDPキューブ を作る。
(日本、米国、ドイツ、中国等)そうすれば、「社会の科学
の分子模型」である「GDPキューブ」&「ペーパーGDP
キューブ」 の「いいとこどり」が可能ではないかと思うのですが
いかがでしょうか。
 「赤パンツ」の分子模型だけでもすごいのに、「社会の
科学」の分子模型であるブロックスを身に付ける生徒が
出てくる!これって21世紀型社会科=「未来の〈社会の
科学〉教育」のイメージがわいてきませんか?
2015年4月17日 (金)

2クラスで《世界の国ぐに》第1部が終了!

2クラスがともに4時間で、
《世界の国ぐに》第1部を終了した。
授業評価を、2クラス合計で載せてみる。
〈たのしさ〉
⑤ 44名
④ 18名
③  4名
②  なし
①  なし
〈わかりやすさ〉
⑤ 37名
④ 22名
③  6名
②  2名
①  なし
というとても高い評価だった。うれしいな!ヽ(´▽`)/
 今回は、授業書《世界の国ぐに》の魅力+GDPキュ
ーブ の魅力の魅力ということで,4時間の授業を毎回
たのしく展開できた。(o^-^o)
 「べんきょうになった。
発ぽうスチロールがすごかった。
ポケットティッシュくらいのもあって
おもしろかった」③ー②
 「楽しかったことは、問題を解く時です。
分かったことは,GDPのことです」③ー②
以上は、各クラスに1人ずついた〈わかりやすさ〉が②
の生徒の感想である。これなら③以上のような気もする
んだけどなあ。全5クラスが終了したら、また集計して
ここに載せたい。
2015年4月18日 (土)

昨日の2クラスも驚異の高評価!

 先週の金曜に終えたクラスの授業評価は、すでに
「夢ブログ」に掲載したが、さらに2クラスが、ともに
4時間で、《世界の国ぐに》第1部を終了したので、
その2クラスの授業評価を、また合計で載せてみる。
〈すたのしさ〉
⑤ 47名
④ 16名
③  5名
②  なし
①  なし
〈わかりやすさ〉
⑤ 34名
④ 31名
③  3名
②  なし
①  なし
 お~っ、すごく高い授業評価!しかも、今回は②と①
がなしときている。さらに、先週の2クラスと昨日の2クラスの
授業評価を足してみた。
〈たのしさ〉
⑤ 91名
④ 34名
③  9名
②  なし
①  なし
〈わかりやすさ〉
⑤ 71名
④ 53名
③  9名
②  2名
①  なし
 もう信じられないくらい、高い評価だ。やはり、授
業書《世界の国ぐに》と GDPキューブ をミックスさ
せたのは大成功であった。この高い授業評価に応
えるべく、私は社会の科学の「分子模型」である、
GDPキューブ 作り(正確に言うと、GDPキューブ
1/2モデル作り)にチャレンジしようと考えている。
 生徒たちにお礼をしつつ、私は新たな教材開発を狙
っている。というのも,授業書《もしも原子が見えたなら》は、
発泡スチロール球による「分子模型づくり」によって、
さらに盛り上がったという経緯があるからだ。こちらも「作り
ながらイメージをわかす手立てとなる」と、私は信じる。
2015年4月21日 (火)

ペーパーGDPキューブ 1/2モデルの製作

 わずか1時間で、B4判のケント紙から5つのGDP
キューブ を作ろうと、一昨日から目論んでいた上記
の作業を,、昨日4クラスで実施してみた。その様子を、
時系列で書いていきたい。
 (1)一昨日描いた設計図に自信がなかったの、
コピーを取って試作品を作ってみた。(「予備実験」みたい)
やっておいて良かった。中国のモデルが間違っていて、
それを事前に修正できたからだ。
 (2)部活の朝練の前に、ケント紙に印刷した。厚み
のある紙に印刷された1/2モデルは、朝日に輝いて
見えた。(笑。もちろん気のせいだが…)
 (3)1時間目が「空き時間」だったので、必要な道具を
ダンボールに詰めた。これも良かった。忘れ物を取りに
行く時間は、最大のロス。これが防げた。(国旗の色塗り
用マジック、はさみ、のり、セロテープ、持ち帰り用ビニー
ル袋。あとは、ケント紙と試作品。平野さんのGDPキューブ)
 (4)前の時間に、「次から教科書を進める予定」と言って
あったので、ダンボール箱を抱えた私を見て、「あれっ,
何が始まるのかな?」と生徒たちは私を不思議そうに眺めていた。
 (5)まず黒板に平野さんの GDPキューブ を貼り付け、
その下に試作品を続けて貼り、「1/2モデルを作ろう!」
と書いた。
 (6)作業の手順を5段階で示した。
① 国旗に色を塗る。② はさみで切り抜き、線で折る。
③ 組み立てて、のりやセロテープで立体にする。
④磁石を底に付ける。(中国のみ1.2cm×1.2Cm1個を使用。
あとの4つの国は半分に切って使用)
⑤ビニール袋に入れて持ち帰る
(7)2クラス目から、「(2)までを15分間で終える」と指示
を追加した。初めてやる作業なので、めやすを示す必要
を感じたからだ。
 (8)これも2クラス目から、セロテープの使用を奨励した。
のりはなかなか乾かなくて、作業が進みにくい。
見栄えを気にしなければ,これの方が良さそうだ。
 (9)事前に全クラス分の板磁石がそろっていなかったことや
(急きょ教材屋の方に届けてもらった),
予告もなく教室に校長先生が「授業監察」?に現われるという
ハプニングもあったりして、初めての1/2モデル作りは
波乱含みのものとなったが、今後のノウハウも得ることができた。
次にやる時の、そして次にやる人の「財産」となろう。
 (10)生徒たちの感想には、「たのしかった」「難しかった」
「難しかったけど、楽しかった」などといったものが多かった。
中には、自分で作ったので、「愛しく感じる」とも。おー!
これは特にうれしかった。ありがとう!
やはり生徒たちは、「共同研究者」(山路さん)かもしれません。
先行実践をされてきた GDPキューブ の秋田さん、小出さん、
宗さん。ペーパーGDPキューブ の平野さんには,特に感謝です。
皆さんの研究の流れを受け継ぎ,さらにブロックス研究を発展
させたいです。

試作品

道具たち

 まず、国旗の色塗りから
2015年4月22日 (水)

疲れたが,収穫の多かった1週間

 今週は疲れたが、収穫の多い1週間だった。
まず、授業書《世界の国ぐに》第1部「いろいろな
世界地図」が終わり、GDPキューブ の紹介もあって、
破格の授業評価をもらうことができた。ヽ(´▽`)/
〈たのしさ〉 5クラスの合計
⑤ 113人
④  41人
③  12人
②   1人
①   なし
〈わかりやすさ〉 5クラスの合計
⑤  87人
④  64人
③  14人
②   2人
①   なし


そして、これは、ペーパーGDPキューブ1/2モデルの製作
につながった。また、次の時間の「東日本大震災の写真」と
「おのくん」の取り組みの紹介にもつながっていった。
さらに、社会科サークルでの報告を変更させることにもなった。
(最初は、「私の最近の授業の工夫」だったが・・・)
 その他、山ほどの行事をこなし、もうすぐカナダに戻る予定の
教え子・千恵さんに楽屋の料理も味わってもらい、
コーチによって県大会へ向けての練習も着々と進み、
昨夜はイタリア料理店・房yaで久しぶりに「自分にごほうび」をあげた。
 来週からは、教科書授業のプリントの作成が課題だ。
丸読みから始まる授業形式をはやく定着させ、テンポの良い
授業をめざしたい。また、水曜日に行われる協会長杯・県大会で、
我が校の存在を埼玉県下に知らしめたい。(o^-^o)
2015年4月25日 (土)

ペーパーGDPキューブ1/2モデル(その2)

ようやく体調が回復してきたのと、
本日高崎サークルに参加するお土産にというのと、
平野さんはじめ「たの社ML」の皆さんへのご報告を兼ねて、
先ほど描いた上記の設計図を披露する。
これはGDPキューブ(平野さん考案)を定規で測り、
すべて1/2で描いたという単純な製図である。
しかし、「今までそれをやった人はいなかった」という点で、
初めて実行した私をちょっとほめてやりたいというものだ。
前置きはいいとして、今回選んだのは「残り5つの国」でした。
どこを選んでも誰かは文句を言うだろうから、
えいやっ!ということで、インド、ブラジル、インドネシア、
ナイジェリア、オーストラリアを新たに選びました。
(これまで選んだのは、日本、米国、中国、ロシア、ドイツの5か国)

「世界の人口ベスト10」を書いてみます。(選んだ国には☆)
1位・中国☆
2位・インド☆
3位・米国☆
4位・インドネシア☆
5位・ブラジル☆
6位・パキスタン
7位・ナイジェリア☆
8位・バングラデシュ
9位・ロシア☆
10位・日本☆
 10か国のうち8か国まで入れることができた。
「人口ベスト10」に入っていないのに選んだ2か国は,
ドイツとオーストラリアで、EUを代表してもらってドイツ、
大陸1つは選ぶということでオーストラリアを入れた。
対日貿易が多いということもある。
ブラジルとナイジェリアも大陸代表とこれから伸びてくる国
ということである。
 これらを授業書《世界の国ぐに》の第1部「いろいろな
世界地図」を4時間ほどでやったあと,2時間で10か国の
GDPキューブ作りをするというのが
今回考えてみた肥沼の目論見です。
早ければ,夏の大会(東京・北トピア)で皆さんと作る会を
してみたいなあと思っています。
今回の5か国

前回の5か国

2015年5月 2日 (土)

終わりに

 就職浪人の時に出会った「仮説実験授業」は、私の
教員生活を一変させたと思う。初期には自然科学が
中心だった授業書も、今では社会の科学の広い分野を
扱えるようになってきている。
 社会の科学を教える授業書の数も、かなり増えている。
代表的で使いやすいものを、いくつか紹介しておこう。

世界地理・・・《世界の国ぐに》《世界の国旗》
日本地理・・・《日本の都道府県》《沖縄》
世界歴史・・・《世界史入門》《2つの文明の出会い》
日本歴史・・・《日本歴史入門》《日本の戦争の歴史》
政治経済・・・《三権分立》《日本国憲法とその構成》
 《おかねと社会》《生類憐みの令》《禁酒法と民主主義》

※ 「人口の多い国の覚え方」が入っていない
※ 仮説社のこと,連絡先

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コメント

肥沼さん、ごきげんよう。お久しぶりです。
長崎の平野です。
旧ペーパーブロックスのことです。
先日サークル(佐賀唐津)で「GDPキューブ」という新名称を紹介したら、
「キューブ」というのは「正立法体」の意味なのでふさわしくない、
という意見が出ました。
では直方体は英語で何と言うかというと、
キューボイドcuboid
だそうです(サークルメンバーみんなでスマホで検索してくれました)。
GDPキューボイド
ん~?なんだかしっくりこない・・・
いろいろ考えた挙句、
GDPボックス
というのはどうか・・・?ということになりました。
せっかくGDPキューブという名称を使い始められているのに、
申し訳なく思いますが、
今後、「GDPボックス」にさせていただこうかと思いますが、
いかがでしょうか?
ご意見お願いしますm(__)m

平野さんへ
コメントありがとうございます。

そういえばルービックキューブは,「正立方体」でしたね。

わかりました。
とりあえず「GDPボックス」でいきましょう。
これから急きょ,原稿の訂正をします。

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