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2015年4月 1日 (水)

『盗まれた「聖徳太子」伝承』は,やはり面白い!

「春休みの第1の読書」と位置づけていた上記の本は,やはり大変面白い。
これまで聖徳太子と呼ばれていた人(大和の厩戸皇子)
および仕事(九州の分国,三経義疏,善光寺如来との消息往来等)が,
実は九州王朝の天子・多利思北孤とその皇太子・利歌彌多弗利の
それであったというのである。

その論証はかなりよくできていると思うし,
今回冨川ケイ子氏の「河内戦争」という興味深い論文も掲載されていて,
これもなかなか面白い。
「歴史書」にすべてが書かれているわけではなく,
その痕跡から真実の歴史を復元していくのが,
ホンモノの歴史研究なのだという感じがした。

しかし,25年ほど前から田武彦氏のファンである私には,
これらは当然のことと思われるのだが,
初めてこれを読む人の「歴史理解」のことを考えると,
やはり「理解段階」の問題が出てくる。

まず,古田氏の「古代史三部作」の読書をするのがいいと考える。
古田武彦著『「邪馬台国」はなかった』(ミネルヴァ書房)
古田武彦著『失われた九州王朝』(ミネルヴァ書房)
古田武彦著『盗まれた神話』(ミネルヴァ書房)
この3冊で,合計1万円ぐらいかかるが,
逆にわずか1万円で「本当の歴史」がわかるとしたら,
ものすごく安いことかもしれない。

今ミネルヴァ書房によって,30冊ほどの古田武彦氏の著作が
続々復刊されている。
初版は朝日新聞社だったが,角川文庫に入ったり,
いろいろな出版社もかかわって,
今はミネルヴァ書房がその大役を荷っている。
こんな時代が来るとは,お釈迦様でも・・・という感じだ。

インターネットで注文できるので,ぜひお読み下さい。
なお,1度初版で読まれた方も,
復刊というより,増補改訂版という感じで,
巻末に数十ページの文章が付け加えられていますので,
買って損はありません。

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コメント

去る3月24日に中公文庫「日本の古代」第7巻、『まつりごとの展開』をやっとこさ読み終わりました。
3月1日に『邪馬一国の証明』の再読が終わってから、やはり3週間以上かかりましたね。

勉強になるので、以後4月から毎月一巻ずつ読んで、11月に全15巻読了という計画を立てました。
しかし、4月からしてまだ手を付けていません(ほかの読みさしの本が優先して…)。

同書で読みましたが、盟神探湯(くがたち)が江戸時代の初期まで村の水争いで用いられていたことに驚きです
(負けた方は磔)。

あじすきさんへ
コメントありがとうございます。

着実な古代史学習の積み重ね,
いつも感心させられております。
そのためにも,まず,
「時間を作り出す努力」をしなければ・・・。

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