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2015年3月 8日 (日)

高崎サークル 2015年3月

堀江さんをお招きしての今月のサークル。
最初の講演・授業が3時間に,資料発表が1時間。
果たしてどんなサークルになるのでしょうか?
(文責は,肥さんです)

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話は「認知症」から始まりました。
家族に「認知症」の人がいると大変です。
それは本人のせいではないのですが,
家族のことだけにも出来ない。
少子高齢化の傾向がますます大きくなる現在,
社会全体で考えないといけない問題だという気がしました。

「自分にとって大切なものには強い執着がある。
しかし,そうでないことにはまったく関心がない」

これは「認知症」の人に限らず誰にでもありうること。
それが極端に出ているような気がします。
若い頃から「たのしく学び,気持ちよく過ごす」ということは,
認知症になりにくくなり,もしそうなっても
その対応に手がかりを得られるような気がしました。
そうしたら,まさにその仮説(仮説実験授業をすることは,
主体的な生き方をすることであり,対認知症になりうる行為)を
堀江さん自身も言っておられました。私もそんな気が・・・。

私の母も現在80歳になり,そろそろ実家のことも
「バトンタッチ」を考えなくてはいけない段階になりました。
今は週1回実家に寄り,買い物とアパート関係の書類チェック,
庭周りの仕事などをしてあげています。

「やりすぎることはプラスにならない」というのが
看護士をしているオバからのアドバイスで,
週に1度の実家訪問は「やりすぎない」という点では
いいペースなのかと思います。
父が亡くなったのが8年前ですから,
もう8年そういう生活が続いています。

堀江さんの話は教材の方に移っていき,
「丸読み」や「デザイン」も認知症治療になるという話。

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休憩後,「世界史入門」の復習へ。
年表に関係国や人物を貼っていくのですが,
「ローマ帝国」の前の時代を「ローマ共和国」と表示したのには,
違和感を感じ,ちょうどパソコンを持っていたので,検索してみました。

すると,「ローマ共和国」という場合は,
1798年にスタートした18世紀の「ローマ共和国」または,
1849年にスタートした19世紀の「ローマ共和国」を指すようで,
堀江さんの場合は,「古代ローマ共和国」または「共和制ローマ」という方が,
誤解を招かないと思いました。(それ以前は「王政ローマ時代」)

話は,ルネサンスへ。
「ルネサンスと言えば・・・」で,レオナルド・ダ・ビンチと「モナ・リザ」。
空気遠近法(遠くの風景はぼかす)やスフマート技法(輪郭線を描かない),
動きのある絵(ふくよかで,温かみがある人間的な表現も)など,
新しい技法は,科学とともに表現されるようになったものだということでした。
(このあたりのことは,ちょっとあいまいです)

ダビンチの「受胎告知」の背景には,
天使「神の特別なお計らいで,あなたは神の子を宿すでしょう」
マリア「そんなことはありません」
天使「恐れることはありません。神が共にありますから」
といったような会話があったとのこと。

・「受胎告知」の中のリアリズムの追求・・・背景のユリ(清純派の表現)に
おしべとめしべが描かれている。生殖の表現はタブーなはずである
・二つの「岩窟の聖母」・・・最初はなかった光輪が,のちに修正されている
(当時そのような表現をするのは点「命がけ」だった!)
・「最後の晩餐」の中のユダ・・・彼だけ驚きの動き

ほかの絵画についても,ルネサンス期の絵には,
いろいろな試みがされているという例を紹介していただきました。

・マッチョな女性
・おじさん顔の赤ちゃんのイエス,
・男性の裸体のオンパレード
など,個性が次々と。

単独で「風景画」を描いた人は?
ジョルジョーネという画家!
「嵐(テンペスタ」)

それまでタブーであった,宗教画の個性的な表現と裸婦像。
しかし,その後表現はどんどん自由になり,
それを理由に裁判に掛けられることもなくなり,
逆に賞をもらい,賞賛されるようになっていく・・・。

マネがタブーに挑戦した。
そして,マネから自由に絵を描ける時代になった。
堀江さんのお話を聞き,ルネサンスについての新たな認識を得ました。
科学と絵画との関係,もっともっと知りたくなりました。

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参加者は,15名。

堀江さん,峯岸さん,品川さん,美里さん,栗原さん,永島さん,川又さん,
市原さん,新井さん,都丸さん,星野さん,藤倉さん,森さん,持木さん,私。

資料は,23点。

(1)堀江さん「ルネサンスってなーに?~「写実」や「裸婦」を書くことが命がけだった時代の変革者たち」
(2)堀江さん「ルネサンスからフランス革命へ~ルクチウスの発見がヨーロッパ世界を変えた」
(3)堀江さん「ルネサンスの絵画とは?」
(4)堀江さん「ポンペイの遺跡より」
(5)堀江さん提供「アルツハイマー型認知症とは」(『社会脳からみた認知症』(講談社))
(6)堀江さん提供のパンフ「プレミアムたのしい授業体験講座~関係者の心意気,魂の響き」(5/3,横浜)

(7)肥沼「ブロックスとペーパーブロックス~宗さんと平野さんに感謝を込めて」
(8)肥沼「阿部海太郎君と選択社会の授業(1993~94年)」
(9)肥沼「学年だより「脳は主語を認識できない!?」」
(10)肥沼の展示物「ペーパーブロックス」
(11)肥沼の売り物「ラブラブめがね」(一点光源にハートマークが浮かんでハッピー!)

(12)都丸さん「3年生92人に聞きました〈家族との暮らし〉(複数回答)
(13)都丸さん「道徳・読物プラン〈自分がやさしくいるために〉~苦手な人が近くにいたら」

(14)栗原さん「思ったようにしか見えない」
(15)栗原さん「ウオンツとニーズ,さらに潜在的ニーズ」
(16)栗原さん「三方よし「売り手よし,買い手よし,世間よし」」
(17)栗原さん紹介『今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則』(仲山進也著,講談社)の紹介

(18)星野さん「自習監督(補教)と「○○○しい」の高校での追試」

(19)森さん 「道徳・読み物プラン「決断の時」」
(20)森さん 「道徳プラン「冬休みの宿題」」

(21)市原さん「保護者からの手紙で振り返る1年間」(2014年3月)
(22)市原さん「1年間の評価~子どもたちの声,保護者の声を自信に!」(2015年3月)

(23)峯岸さん「ティシュで書+」おりぞめ角ラミ封筒
(24)峯岸さん「4年生と初めての〈木版画〉」
(25)峯岸さんの展示「折染め」

(26)永島さん提供「2月例会のDVD」

堀江さんの講演授業+資料発表での,中身の濃~い例会でした。
このあと,8名で,高崎駅近くの居酒屋にて夕食会が行われました。
「昭和生まれ」が7名と「平成生まれ」が1人と分かり,
それでしばらく盛り上がりました。

各資料についてのコメントは,明日以降に書きますね。

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コメント

長いので読むのは、後回しにして、
それにしても
東奔西走南船北馬の大活躍ですね。
天気が悪いことを理由に行きたいこともしないで
過ごすのは心身ともに悪いですね。
肥さんを見習いたいものだと思いながら
土日を過ごしてしまった戯言です。

 ダ・ビンチが人物や動物を描くとき、その解剖学的知識を基にして描いたということは良く知られたエピソードです。つまり馬を書くときには馬の骨格や筋肉の着き方の知識をもとに、絵を描く。人間の場合も同様と言う事。遠景をぼかす技法は、間に空気の層が分厚く存在すると、その分だけ遠くからくる光が減衰して淡くボケてくると言う知識を基にしている。これは観察してみればわかりますよね。遠くの風景は霞んで見える。ルネサンスが科学の時代だから、宗教の枠によって絵画や彫刻や文学などにはめられていた表現の枠も、どんどん人間的にぶっ壊されていく。イエスだって聖書を丁寧に読めば、神の子などではなく、腐敗堕落したユダヤ教に対する、過激な宗教改革者としてのイエス像が浮かんできますから。これなどまさにルネサンス当時に同時進行で起こっていた宗教改革者の姿が、イエスとダブって見えていたでしょうね。そして彼ら宗教改革者の合言葉は、「イエスに帰れ」だったのですから。
 なおこうした近代科学の胎動を基にした文化の改変の裏側には、イスラム文化に内在していた、古代エジプト・メソポタミア・ギリシアなどの古代文明由来の科学知識の、西洋への渡来と吸収があったことも忘れてはいけませんね。

翔空さんへ
コメントありがとうございます。

この1ヶ月「卒業を祝う会」の学年の出し物の担当で
忙しくしておりました。
土日の週末はそれこそパラダイス!
「ごほうび」として楽しませていただきました。

川瀬さんへ
コメントありがとうございます。

川瀬さんに解説していただくと,
世界が影響しあって動いていくことが
イメージできてくる気がします。
ルネサンスについて,もっともっと学びたくなりました。

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