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2015年1月 9日 (金)

わらべうたの意味調べ

昨日音楽のK先生からわらべうたの歌詞について質問を受けた。
「ろくたしょうの氏神様」の「ろくたしょう」とは何かというのだ。

私はこれまでの経験から,
「しょう」の部分は「荘園」の「荘」ではないかと思った。
そして,その前にくるのは地名の「六田」ではないかと。

そのヒントとして,「佐賀地方のわらべうた」とあったので,
「六田 荘 佐賀県」の3つのキーワードで,
とりあえず検索してみることにした。

すると,まず佐賀県内に「六田」というバス停を見つけた。
とっかかりが出来たのである。
住所から言うと,吉野ヶ里遺跡の近くという感じだろうか。

さらに,資料をたどっていくと,
「流域治水 - 河川環境管理財団」という資料にぶつかった。
PDFで170ページにもわたる長大な記録である。
ななめ読みをしながらたどっていくと,
六田江とか六田高水敷とか,六田に関係する地名が出てきた。
ついに「尻尾を捕まえた」のである。

かいつまんで言うと,この地域は大川(筑後川)の近くの地域で,
その恩恵も受けるが,同時に被害もうける地域だったようである。
堤防が壊れて水浸しになったりしたようだ。
もしかしたら,住民はその被害がないようにと
氏神様にお願いしたのかもしれない。

私は謎の言葉を調べた勢いで,
わらべうた全体の意味を調べ,
K先生&合唱部に協力したいと思った。

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「いちでたちばな~佐賀地方のわらべうた」

せせせのせせせ・・・

一で たちばな 二で かきつばネ

橘紋(たちばなもん)は、タチバナの実と葉を図案化した家紋である。
文様としては平安時代末期ごろに現れ、江戸時代には90家余りの旗本が用い、
蔦紋や桐紋などとともに十大紋の一つに挙げられている。

かきつばたは、アヤメ科の多年草で湿地に自生する。
杜若紋(かきつばたもん)は花と葉を紋章化したものである。
「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若」と言われるように、花の美しい植物。

三で さがりふじ 四で ししぼたんネ  

 日本で多く使用されている家紋のひとつに、藤紋がある。
藤は長寿で、繁殖力の強いめでたい植物。この藤をデザイン化したものが「藤紋」。
藤紋は日本でもっとも栄えた藤原氏がもちいた紋。
藤原氏はもと中臣氏で、中臣(藤原)鎌足が大和に藤原の里を
下賜されてからおこり、のちまで栄えた氏だ。
人々はこの藤原氏にあやかって藤紋を使用するようになったようだ。(丸に下り藤)

牡丹(ぼたん)は百花の女王であり、獅子(しし)は百獣の王である。
牡丹紋は近衛家の紋として知られ、牡丹紋を用いる家はほとんどが
近衛家との関係から牡丹紋を用いている。
たとえば、伊達・島津・津軽の諸氏である。牡丹と獅子はいずれも高貴のシルシ。

以下の「千本桜」「むらさき」「なんてん」
「やえざくら」「こうめ」も紋にまつわる話題か?

五つ いやまの千本ざくらネ

六つ むらさき いろよく

そめてネ そめてネ

七つ なんてん 八つ やえざくらネ

九つ こうめに ちらしをつけてネ

十  とのさま ぎょうえの ごもんネ

行衣(ぎょうい・ぎょうえ)のこと。
滝行・水行・川行の修行をする時の服装で,
普通は白。紋が入っているのにはちょっと違和感あり。

十一 天下の あおいの ごもんネ

いわずと知れた徳川家の「葵(あおい)の紋」。
水戸黄門に「この紋所が目に入らぬかあ~」というセリフがありましたね。

十ニ におうさんに

寺の山門を守る阿像・吽像の仁王さん。
「あうんの呼吸」などの比喩で使われる。

おちゃとうあげてネ

お茶湯(おちゃとう)。 信仰のためのお茶。

お茶は 新茶の でばなでござるネ

十三 さぬきの 金毘羅様よネ

讃岐(今の香川県)の琴平宮のこと

十四 しなのの 善光寺様よネ

信濃(今の長野県)の善光寺のこと

十五 ごくらく はなぞのやまよネ

雲仙地獄にある花園山。なぜ地獄のなかに花園(パラダイス)があるかというと、
昔この場所がお地蔵様に囲まれた場所(九州系の古代仏教の信仰の場所)だったためか。

十六 ろくたしょうの 氏神様よネ

今の佐賀県の一地方である)六田荘

十七 しちせき 七夕様よネ

しち(七)夕(せき)=たなばた。

十八 はったの あわしま様よネ

古事記に出てくる少彦名神(すくなひこなのかみ)を祭る
粟島神社または淡島神社が各地にある。
九州でいえば,大分県豊後高田市の粟島神社。

十九 くるめのあまごぜ様よネ

福岡県久留米市にある尼御前(あまごぜ)神社のこと。

二十 にいやまの さんのうさまよネ

佐賀県の仁比山(にいやま)神社。地元では、「さんのうさん」と呼ばれている。

さんのさんのおさるさん

「さんつながり」で,おさるさんか?

おさるさん おさるさん

赤いおべべが大おすき

猿回しの猿が、赤色のちゃんちゃんこを着るから?

ててしゃん ててしゃん ててしゃん

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私には,ほかの人にない経験があった。
古田武彦著『君が代は九州王朝の讃歌』(新泉社)という本を読んでいて,
5・7・5・7・7の31文字の中に,

千代,八千代・・・福岡県博多の地名と重ね言葉
さざれいし・・・細石神社(福岡県糸島郡)
いわお・・・福岡県糸島郡の石原(いわら)
こけのむすまで・・・桜谷神社(福岡県糸島郡。コケムスメの神を祭る

と4つも近接した地名が歌いこまれている事実をしったからであった。
今回の「謎解き」はその勉強の上に立ったものだった。
なので,ジャンル分類する際,「音楽」でも「教育」でもなく
「古田史学」としたのである。

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