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2014年12月26日 (金)

クリスマスの約束 2014

このところ毎年,この番組(ТBSテレビ)を観ている。
小田和正が中心になって創ってきた音楽番組である。
「当代の名曲」が一挙に楽しめる
音楽ファンにとっては素晴らしい内容だ。

しかし最初は,参加するアーティストが1人もいなかった。
いや1人(小田和正)だけだった。
それが,ゆずの「夏色」を皮切りに少しずつ輪が広がった。
今やその数は,数え切れないほどだ。(今年で13年目)

最初で最後の難題は,1人ひとりの歌手で大成功している歌を
みんなで歌うことに,どのような意味を見出すかということであった。

小田和正の思いとは違うかもしれないが,
私は集団による相互教育効果を考えた。

たとえば仮説実験授業のことを考えると,
授業書の内容は個人で読んでも面白い。
しかし,仮説を立てて,みんなで討論し,最後に実験することで,
より感動的に内容を学べるといえるのではないだろうか。

「クリスマスの約束」で言えば,
小田の思い・・・仮説(みんなで歌うことに意味があるのではないか)
誰か・・・対立仮説(どの歌も殺してしまうのではないか)
誰か・・・討論・提案(その歌手を中心にして,みんなでバックコーラスをしたらどうだろうか等)
「クリスマスの約束」の当日・・・実験(とてもいい会になった!)
ということなのだと思う。

この試みに参加した若いアーチストは,
「またやりたい。もっと成長したい」ときっと考えると思うし,
実際その後も活躍し続けることができるのだと思う。

小田の思い通りというか,小田の思い以上に,
この試みは成功していると思う。
「力×継続=力積」の応用例だ。

小田は番組の最後で,
「参加してくれた人たちに感謝する言葉」で結んでいたが,
参加した若いアーチストからも逆に,
「誘って下さって,ありがとうございます」
と感謝されていると思う。

検索したら「ウィキペディア」に,
小田がアーチストたちに最初に送った手紙が載っていた。
転載させていただく。(当時,小田は54歳だった)

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「出演依頼の手紙(原文ママ)

前略
突然の勝手な手紙を出す無礼をお許しください。
TBSから、現在、ある音楽番組をやれないか、という打診がありました。そして考えました。
自分の歌を歌えばファンの人は喜んでくれるだろうけれど、それは目指すものではなさそうだ。

そして、さらに考えました。僕等のような音楽をやって来た者にとって、
今、大切な事は何だろうと思ったのです。
それは同じ時代を生きてきて、音楽を創った人達を認め、愛し、
尊敬することなのではないだろうかと。
それをこの番組で表現できないかと。それなら引き受けてみようと。

これは、僕の主観でやろうとしている番組です。
偏見を承知で、批難を覚悟の上で、無数にある名曲から一方的に7曲を選びました。
時代を創ってきた素敵な音楽達を。それで、あなたの曲をその一曲に選ばせてもらいました。
随分と前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

この曲を一緒に演奏してもらえないだろうか?というお願いの手紙だったのです。
これは、あいつがだめだったらこいつという企画ではないし、
もし残念ながら、あなたの不参加が決まったら、自分ひとりで演奏するつもりで望んでいます。

アーティスト同士が直に触れ合うことで進んでいける場所がある。
音楽としても、音楽という文化の確立としても。そう信じています。
それが見ている人に伝わるように全力で尽します。
たとえ出演を断られたとしても、あなたへの尊敬の気持ちは些かも変わりません。

秋も深まるばかり。風邪などひかぬよう、充実した活動を続けてください。
                                                             
2001.10.5 小田和正」

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この手紙から,「クリスマスの約束」は始まった。

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