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2013年9月29日 (日)

優勝を確信したロッテとの3連戦(山村宏樹)

『Sportiva』 というスポーツ誌がある。
その2013年09月27日号に,元楽天の山村宏樹投手が,
「優勝を確信したロッテとの3連戦」について書いていた。
私は一昨日それを配信したニフティー・ニュースで見つけたので,
長文に渡るが「関係者の証言」として残しておきたい。

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球団創設9年目にして、ついに楽天が初優勝を果たしました。
楽天の初年度から昨年までプレイしていたOBとしてこれほど嬉しいことはないですし、
首脳陣、選手をはじめ、スタッフの方々には心から「おめでとう」、そして「ありがとう」と言いたいです。

今シーズンの楽天を振り返ると、ポイントになる試合は数多くあったと思いますが、
なかでも8月23日からKスタ宮城で行なわれたロッテとの首位攻防3連戦が
ターニングポイントだったと思います。

この試合を迎えるまで楽天は5連敗を喫しており、ロッテとのゲーム差は2.5。
3連敗すれば首位を明け渡すどころか、一気に失速する可能性もあったと思います。
この大事なロッテとの初戦、楽天のマウンドを任されたのは
開幕から連勝記録を続けている田中将大でした。

さすがの田中もプレッシャーがかかったのか、先頭の岡田幸文にいきなり二塁打を打たれ、
その後、四死球もあって二死満塁のピンチを作ってしまいました。
ここでバッターはベテランのサブロー。ここでも制球が定まらず、フルカウントにしてしまいます。
そこで田中-嶋(基宏)バッテリーが選択したのは「スプリット」。
やや高めに抜けましたが、意表を突かれたサブローは手が出ず、見逃し三振。大ピンチを切り抜けました。
もしこの一球が違う結果になっていたら、この日の田中はわかりませんでした。

のちに、嶋は次のように語ってくれました。
「あの一球がすべてでした。田中もこういう時があるんだなぁ、と。
正直、指から離れた瞬間、『あっ!』と思いました。
ただ、その次の回からは本来の田中に戻っていました」

1回のピンチを切り抜けたことで田中も立ち直り、7回を投げ無失点。
打線もロッテ先発の西野勇士に4回までパーフェクトに抑えられていましたが、
5回に枡田慎太郎がチーム初安打を放つと、嶋の安打と島内宏明の犠飛で1点。
6回にも4連打などで3点を挙げて、試合を決めました。

調子からいえば、田中よりも西野の方がはるかに良かった。
それでも田中は丁寧に低めを突くピッチングで点を与えなかった。まさにエースのピッチングでした。
この勝利で連敗を5で止め、田中は開幕からの連勝を「18」に伸ばしました。
何より、チームに再び勢いをもたらす1勝だったと思います。

続く2戦目の先発は、故障から復帰して4試合目の辛島航でしたが、
初回、二死満塁からG.G.佐藤に一発を浴び、いきなりの4失点。
しかし打線が、直後に1点を返すと、3回に2点、4回に1点を挙げ同点に追います。
そして、5回にも2点を挙げ見事逆転に成功しました。

初回に4点を奪われた辛島ですが、その後は何とか試合を作りました。
ただ、この試合はリリーフ陣の頑張りが見事でした。
なかでも頑張ったのが、4番手で登板した長谷部康平。
2日前の8月22日に母親を亡くし、当初は「ロッテはいい左打者が多いから、穴をあけたくない」
とチームに残ることを希望していました。
最後は星野監督の「行ってこい」のひと言で、23日の通夜に参列することになり、
24日の朝、実家のある岐阜から仙台に戻ってきました。

当日の試合前、球場で本人に会った時に「いろいろと大変だったね」と声をかけると、
「やるしかないです」と気丈に振る舞っていた長谷部。
しかし、8回に登板し打者2人を抑えベンチに戻ってくると、
緊張が解けたのか、涙が止まりませんでした。
ベテランの斎藤隆さんが長谷部のもとにかけより、肩を抱く姿が印象的でした。
魂のこもった長谷部のピッチングが、チーム全体に一体感をもたらしたと、私は思います。

その斎藤隆さんからウイニングボールを手渡された長谷部は、
「母親に頑張っているところを見せたいと思って投げました。いいボールがいったと思います」と
しっかり前を見つめていました。

そして2連勝で完全に勢いに乗った楽天は、3戦目も2年目の榎本葵が
ロッテの守護神・益田直也を打ってサヨナラ勝ち。
3連勝でロッテとのゲーム差を5.5に広げました。

キャプテンの松井稼頭央も「この3連勝で優勝を意識した」と言っていたように、
チームにとっても、選手にとっても大きな3連戦だったと思います。

3連戦のうち2つが逆転勝利。それも日替わりヒーローが生まれるなど、
チームの底力を感じた首位攻防でした。
ロッテ戦を前にいろんな選手に話を聞いたのですが、
どの選手リラックスした表情を見せていましたが、
その中に「やってやるぞ!」という強い意志を感じました。
この表情を見た時、「優勝する」と確信しました。

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