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2013年6月 9日 (日)

岩手震災ボランティア 3/27~30 (前編)

神戸で塾の先生をなさっている田辺さんから,
昨日「岩手震災ボランティア 3/27~30」の報告が届いた。
私が知人6名と宮城県を訪ねた少し後,
田辺さんも岩手県にボランティアに行っていたというわけだ。
長編なので,前編と後編の2回に分けて転載させていただく。

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「震災は忘れられている」

3月27日から3月30日まで、岩手にボランティアに出かけてきた。今回は旅割チケットが購入できたので、仙台空港から東北新幹線を経由して、遠野市のまごころネットへ。夕方、4時半前に移転して間もない遠野まごころネットの本部に到着。手続きをしながら驚いたことはボランティアの数が昨年の3分の1くらいしかいないこと。本部内が閑散としている。1週間前には、90名はいたとのことだが、今日は30名ほど(ミーティング参加者)。スタッフの方になぜこんなに少なくなったのか聞いてみると、「震災の風化」という答えが返ってくる。震災2年を過ぎ、風化とともにボランティア団体への支援金や助成金も大きく減少しており、まごころネットでも今まで無料だった宿泊を有料化するという話も出ているという。

5時からのミーティングにも参加。ミーティングもこじんまりとした良さはあるように思ったが、昨年までのエネルギッシュなところが感じられない。今日で活動が終わるオランダ人で福岡の大学に留学しているNさんがあいさつ。震災直後はオランダで募金しかできなかったが、活動しながら被災地を自分の目で見て、友人や知人、家族に伝えていきたいと話されていた。震災後2年が経ち、今ボランティアをしている者にとって、Nさんが言われていた伝えることの大切さを改めて、確認した。

「ジャズで巡る東北応援ツアー」

ミーティングの連絡事項で明日、大槌町小槌のまごころ団地キューブハウスで行われる「アメリカ発・ジャズで聞く日本の美しいメロディーアキラ・タナと“音の輪”東北応援ツアー」の一環として、今夜6時30分から遠野市内のライブスポットでライブが行われるという話があったので、夕食を食べてから参加。マサル・コガ(サックス・尺八・フルート)、ケン・オカダ(ベース)、アート・ヒラハラ(ピアノ)、アキラ・タナ(ドラムス)。4人とも日系のアメリカ人ミュージシャンでサンフランシスコとニューヨークで活躍中。1曲目「月の砂漠」(リー・モーガン編曲のデザート・ムーンライト)から。テーマのリズムに始まり、4人のソロを入れながらダイナミックに展開し、最後はテーマに戻ってくるスケールの大きいジャズ。ノリノリの演奏。2曲目「紅葉」、3曲目「カラタチの花」、4曲目「恋のバカンス」、5曲目「上を向いて歩こう」、6曲目、オーネット・コールマンの「ターン・オーバー」。楽しい1時間があっという間に過ぎる。まごころネットからは2人のSさんが参加。体調の関係で、ゲストボーカルのコウノ・サキさんは今日は不参加だったが、28日の大槌町でのライブ、青空のもとで仮設住宅に住んでいる皆さんにも心和ませるライブになり、午後の部では大槌高校ブラスバンド部の生徒の皆さんが参加し、バンドメンバーからいろいろ教えてもらったそうだ。

「釜石市箱崎地区」

3月28日、7時40分、まごころネット本部広場で恒例のラジオ体操。体操指導の声がまごころネットのスタッフの男性の岩手弁で、味のある岩手弁に思わずにっこりしながら、身体を動かす。今日のボランティア参加者は41名。私は昨年も訪ねた箱崎地区へ。行きのバスの中でリーダーのK津さんが釜石市内で震災以降のことを話してくださる。鵜住居地区を通ると去年、最上部に車が突き刺さっていた鵜住居小学校は4分の3ほど解体されているが、まだまわりにガレキが残っていた。箱崎地区に入っていくと去年、作業したところはほとんど同じ状態のままであった。

集落の方へバスで上がって行って、仮設住宅の集会所でトイレ休憩。初めて、仮設住宅に足を踏み入れた。集会所では、明日、お茶会をする早稲田大学の学生たちが準備をしているところだった。今日の箱崎地区での作業は道路と歩道や側溝に残っている泥を取り除く作業。15名で作業に取り掛かる。今日はこの春一番の暖かさだそうですぐに汗をかく。30分程で1回目の休憩。休憩時間に話してみると、昨日ジャズライブでいっしょになったSさんは神奈川県川崎市から初めての参加。仕事が定年退職になるタイミングを待って、約2週間活動に参加されるとのこと。この時期にボランティアとして参加してくださる方は貴重だ。他には、震災直後、山形空港からバスで仙台に入り、その後も石巻市や大槌町などの活動、さらに福島県での除染活動もたびたびこなされている千葉県から来られたMさん、栃木県から何度も箱崎地区に来られるようになったHさん夫妻、またYouth for 3・11というネットワークで関西と関東から夜行バスでやって来た大学生の若者たち10名。彼らもボランティアに参加したかったが、マッチングなどがうまくいかず初めて参加した人たちだ。10分の休憩をはさんで、泥をネコ(手押し車)に積んで道路の横の空き地に集めていく。Youth for 3・11の若者(全員、男性)たちは元気とパワーがある。「ファイト!」「オウ!」と掛け声をかけながら、どんどん作業が進んでいく。年配組は取り残された土を取り、竹ぼうきで集めてさらにきれいにする役目。11時頃には集落に入るトンネルから幹線道路に出るところまでが終了。大学生のパワーに改めて感心する。

昼までまだ時間があるので、海岸付近の漂流物を集め、分別していく作業に入る。木材、空き缶、プラスチックの容器、網など様々な漂流物がある。12時になって、釜石市の歌が流れてきたところで作業を中断。

「これからのボランティアとしての関わり方」

今日は箱崎地区のK崎さんのお宅でみそ汁をごちそうになる。K崎さんのお宅も1階は津波が浸水したとのことだが、柱がしっかりした造りの家だったので、家ごと流されることはなかったとのこと。1階を補修して今も住んでおられる。もちろん、被災したお宅に入れていただいて、ごちそうをいただくのは初めて。K崎さんは遠慮せずにどんどんおかわりしてくださいと気さくにいってくださる。作ってくださったのは、Hさんの奥さん。たらとまつも(地元産の海藻)の入った温かいみそ汁が疲れた身体を温めてくれる。Hさん夫妻はK崎さんだけでなく、去年みそ汁とわかめをごちそうになったK林さん夫妻とも親しくされている。これからの支援の在り方として何度も同じ場所を訪問し、そこで地元の方々との信頼関係を築いていくというのは、とても自然な関係のように思え、Hさん夫妻の活動を感心しながら見ていた。15名でみそ汁40杯分をすべて平らげ、K崎さんにお礼を言って、午後の活動に入った。

午後も漂流物の片付けを続け、2時半になったところで活動を終了した。作業を見に来たK林さんの「道路がきれいになったね」という声とうれしそうな顔が印象的だった。

(後編に続く)

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