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2013年1月30日 (水)

「はきものをそろえる」の詩について

昨日の全校朝会で,
校長先生がまた詩を紹介してくれた。
「はきものをそろえる」という詩である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はきものをそろえる

              藤本幸邦

はきものをそろえると心もそろう
心がそろうとはきものもそろう

ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない

だれかがみだしておいたら
だまってそろえておいてあげよう

そうすればきっと
世界中の人も心もそろうでしょう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私はこの詩をすでに知っていたが,
実はあまりいい出会いではなかった。
というのも,何の説明もなく,
ある日昇降口にこの詩が掲示され,
その後生徒たちの靴のそろえ方についての
指導が強化されたからだ。
だから,校長先生がどんな解説をするか気になって
お話を聞いていた。

作者の幸邦(ふじもとこうほう)さんは
長野県の円福寺(曹洞宗)の和尚だそうだ,
敗戦後の大変な時期に夫婦で養護施設を運営し,
その実践の中からこの詩が生まれたという。
「一食一円」運動というのも彼らしい。
身近なところから始めて,それが最後には
世界の平和へとつながるのだという
思想と行動のように感じた。

藤田幸邦氏のインタビュー

埼玉の詩人宮澤章二氏の詩「行為の意味」にも,
(こころは見えないけれど,こころづかいは見える。
思いは見えないけれど,思いやりは見える)
共通の精神を感じる。

ということで,今までよりいい印象を持って,
この詩が私の心に入ってきた。
やはり背景まで知ることは大切である。

加えて言えば,この詩は禅宗の教えで,
「自分の心は乱れていないだろうか?」
という自戒の言葉として解釈した方が,
私にはいやらしさがなくていいように思った。
(はきものは「心」の代替物なのだから・・・)

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