昨日,昭島サークル(たのしい教師入門サークル)で
上記の講演会が行われた。
(参加者は,大人23名+幼児3名)


まず,木下さんはB4判の色上質紙に
講演内容を書いたものを示しながら,
要領よく話をしていった。
それをここに転載しよう。

木下さんは習っている俳句をもとに「5・7・5」風に
いろいろなアドバイスをしてくれてた。
(見やすいように○や●をつけておく)
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○手に負えず今日は説教外注す
○あきらめは平和な日々をつくるもと
●帰りには学年の人(先生)にアリガトウ
●ものづくりアイディア分けて感謝され
○高学年さじを投げたり拾ったり
ダメはダメだと教える
1%でも変わればOK
ふつうの子にアリガトウね
●仮説して笑顔の交流あちこち(全国)に
●サークルの仲間の支え糧にして
○好きな授業書 1.《電池と回路》 2.《生物と種》
3.《生類憐れみの令》
●問題は自分の知らないことばかり・・・問題
●予想見て人の思いの違いを知る・・・・予想
↓
○討論に子どもの個性光ってる・・・・・・・討論
○実験はワクワクする何度でも・・・・・・・実験
●感想は世代をこえたラブレター
●仮説して子どもの魅力倍増す
○斉藤孝に学ぶ
○言いたいことは1分で
○3つにまとめる
●座右の銘(ことばのおまもり)
「どっちにころんでもシメタ(ときどきシマッタ)」
○いやなこと(連絡)は紙に書いて貼る
●定番化したものづくり 1.プラバン 2.スライム
3.べっこうあめ 4.折りぞめ
これについては,20年間使っているという掲示物を
「使いまわしている」とのことで,
特に小学校の先生は,それ(「スライムの作り方」など)を
写真に収めていた。また,漢字の書き順と同じ配色で,
子どもたちに覚えてほしい言葉も順に並べていた。
(「力点」オレンジ→「支点」黄色→「作用点」黄緑)
これは途中で私も気がついて聞いたら,やはりそうだった。
木下さんの細かい配慮だ。
あと好評だったのは,体育館にこのような道具を配置する
という種目の表だった。
いろいろな運動能力の子どもたちに,
それぞれ満足しその能力をさらに高めていく配慮である。
これがカレンダーの紙の裏にマジックで指示されていた。

さらに,上質紙を4分の1に区切らせまとめる方法が,
小学校の先生に好評だった。(すぐ画鋲2個で掲示する)
これについては教育実習生のOさんに見せていただいたことがあり,
小学校の先生のまとめの方法として
ある程度普及しているのかもしれないと思った。


とにかく今回の講演会の収穫は,
このような掲示物やまとめさせ方の実物を
実際に見ることができたことで,
木下さんの「財産」をこの会の参加者は
「財産分与」してもらえたことである。
私もできることからマネしてみようと思う。
(木下さんは自分にとって当たり前になっていることは,
「あらためて紹介してもしょうがない」と思うらしく,
これほどの掲示物やまとめさせ方の例を
実際に見せてもらったことはなかったと思う。
そういう意味で貴重な講演会だった)
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イベントの最後に,サプライズがあった。
ビデオ上映するというので何かと思ったら,
木下さんの教え子である女優の井川遥さんが
メッセージを寄せてくれたのだ。
(所属事務所にお願いしたらしい)

仮説実験授業の思い出をなつかしく語り,
現在3歳の娘の子育て中の彼女は,
今も木下さんに会いたがっているように思えた。
私の作った「木下富美子さんの略年譜」によれば,
1986年(昭和61)年に練馬区立谷原小4年担任の時,
井川遥さんがクラスにいた。
はずかしがり屋の井川さんは
主に「聞き役」だったらしいが・・・。
(以前,ある「再会番組」で,
木下さんは1度井川遥さんと会っている)
井川遥さんの公式サイト
Haruka Igawa
北海道の豊田泰弘さんも武田真治さんを担任し,
その思い出を彼がテレビ番組で語っていたらしいし,
仮説実験授業の力って偉大だなと思う。
この授業を続けてきて本当に良かった。
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