« 楽天情報(3/20) | トップページ | 楽天情報(3/21) »

2011年3月21日 (月)

東日本大震災(10日目)

東日本大震災が発生してから10日がたち,
少しずつ事態がはっきりしてきました。
この「夢ブログ」でも10日間の連載をし,
情報発信してきましたが,
ここで一応おしまいにします。
それは,もちろん被災された方々のことを
忘れてしまうことではなく,
さらに長期的な取り組みが必要だからと思うからです。
今後も東日本大震災関連の記事は
時々出ることと思いますが,
「最初の一歩」は今回でおしまいにするということです。

ぜひ冒頭の中一夫さんの文章をお読み下さい。
大震災にどう向き合ったらいいか,
大変参考になると思います。
私が愛読する「メールde資料」(竹田美紀子さん発信)
からの転載です。長いけど,必ず読んでよかったと
思っていただけると思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(1) 中一夫さんの意見


【1】被災地から遠く離れて……いま思うこと
中 一夫【東京】
2011.3.20

 大震災から一週間以上過ぎました。この間,日本だけでなく,世界
中の人たちがその惨状に声を失くし,何もできないあせりを感じてい
ることでしょう。私の家でも,妻のお母さんの実家が宮城・松島なので,
心配な日々が続きました。幸い,地震直後に連絡が取れ,家も身体
も無事であることを確認できたのですが,その後,連絡がつかなくな
りました。電気・水道が使えない状況が続いていた中,昨日,電気が
通じて連絡も取れ,やっと少し安心したところです。仮説実験授業の
仲間の安否も心配しながら,無事の報が入るたびに喜んでいます。

 震災の被害だけでなく,原発の事故が重なったり,地震の範囲が広
がることで,「これからどうなってしまうのか」という不安ばかりが大きく
なってきているようです。その影響は,商品の買い占めなどを始め,さ
まざまなところに出てきているようです。けれども,遠く離れて何もでき
ないもどかしい状況に,僕だけでなく家族のみんなも,いや,全国の人
たちが耐えているのだろうと思います。被災地はその日その日を生き
ることで精いっぱいでしょうが,遠く離れたところに住む私たちがこの
事態をどう考え,どう行動すべきかを考えます。「何がやれて,何がや
れないかを明らかにしたい」というのは,こういう時に限らずいつも僕が
考えることです。そういう中で,考えていることを少しつづっておきたいと
思います。

 昨日,テレビで「新潟の震災では直接の死者は少なかったが,避難所
での死者が多かった。もっと救えなかったのか」という問題を提起してい
ました。その問題提起について,ちょっと心配になりました。
 いま,私たちも悲惨な現地の状況を見て,「どうしてあの人たちが亡く
ならなければならなかったのか」と,考えてしまうのではないでしょうか。
その問いは,どこかで「どうして私でなく,あの人たちが……」という思い
とつながりがちです。一生懸命生きていた人,生まれたばかりの赤ん坊
などが亡くなり,いま,自分が何不自由なく生き延びている。そのことが
申し訳なくなったりすることがあるのではないでしょうか。
 そういう思いは,自分だけが思うことではなく,こういう状況では必然的
に出てくる思いです。そして,それは危険を含みます。

 なぜなら,「あの人たちが亡くなり,自分が生き延びているわけ」など,
答えはないからです。それはただ「偶然」というしかありません。偶然,亡
くなる人もいれば,偶然,生き延びる人もいます。いや,そもそも〈私〉とい
う人が,生まれてくることも,死ぬことも,基本的に「偶然」が支配すること
です。自分の意志や条件を整えることですべて避けるというようなことは
できないものです。
 それなのに,「どうして自分は生きてるのか」と考えだすと,自分の存在
意義に向き合わざるを得なくなります。誰だって,「自分は生きてる価値が
あるのか?」と悩むことがあるのではないでしょうか。その問いは,とても
危険な問いです。それは,はっきり「ある」と答えることが難しい問題だか
らです。一方で,「ない」と結論づけてしまえば,自殺への道を進んでしま
います。だから,ふだん私たちは用心深く,深刻なその問いには向き合
わないようにしています。それは生きる知恵でもあります。

 ところが,このような震災を前にすると,この問いが必然的に私たちに
迫ってきます。その問いへの答えを求めます。けれども,その問いの答
えなど,そう簡単に出せるはずないのです。ただ偶然生きてるというしか
ないし,偶然生きていられる命である以上,いまというときを大事に生き
ていくという以外にやれることはないからです。
 個人的に,避難所などで高齢の方々が多く亡くなられたことも,この問
いが原因だろうと思ってしまいます。助かったときは,「命があるだけで
よかったです」とおっしゃっていた方々も,悲惨な状況が明らかになるに
つれ,「自分より若いあの人たちが亡くなって,どうして自分が……」と思
ってしまいます。ましてや体も不自由で,まわりの手伝いもできなかった
りすれば,それはどんどん深刻になります。「かわりに私が死ねばよかっ
たのに」という思いは,自分をどんどん蝕んでしまいます。生き続けるに
は気力がいるのに,その気力を奪ってしまうと思うのです。
 
 ですから,避難所などでの高齢の方々には,そういう風に思うのは普通
であることを伝え,悩みを話せる機会が必要でしょうし,どんな小さなこと
でもいいから「私もみんなの役に立ってる」と思えるような役割分担なども
必要だろうと思います。

 話を,被災地から遠く離れた私たちにもどしましょう。
  私たちも,同じようにそういう答えのない問いに自分を苦しめているの
ではないでしょうか? 「なぜあの人たちが」→「どうして私は不自由なく生
きてるのか」→「私に亡くなった人たち以上に生きてる価値があるのか」……
と続く連想は,必然的にある種の〈罪悪感〉を生みます。何も悪いことをし
ているわけでないのに,生きていること自体への罪悪感を感じるようになっ
たら,どんどん気力が失われていきます。

 また,何もできずにただ報道をもどかしく見聞きしている私たちには,も
どかしさと,これからに対しての不安がつのります。その日その日を生き
るのに精一杯の被災地の人たち以上に,私たちはどうしても「これからど
うなるのか」の方が心配になってくるからです。
 テレビなどの情報は,すべて「たいへんだ」ということがベースですから,
すべての情報がたいへんで,心配なものに思えます。そういう不安感,心
配は,冷静な判断力をますます失わせていきます。そして,不安な情報に
振り回されてしまいます。
 「被災地の人たちを何とかしたい」と強く願う被災地から遠く離れた人た
ちが,買いだめに走ったりするのは,かえって被災地の人たちを圧迫する
ことになってしまいます。「助けたい」という気持ちがありながらも,冷静な
判断ができなくなってしまっているのです。それは個人の心がけの問題と
いうより,このような緊急事態に必然的に起こる心の動きだと思います。
だからこそ,必然的に流れてしまう方向へストップをかける努力が必要に
なると思うのです。

 冷静に判断すれば,被災地以外の物資の不足は時間がたてば必ず
解消します。「しばらくの間,ちょっとがまんだな」と腹をくくれれば特に問
題はありません。買いだめなどしなくても,生きていくのに問題はほとん
ど起こらないでしょう。ガソリンの不足も,車を使わない手段をいろいろ
考えるチャンスでもあります。
 いま,被災地の人たちにできる最大のことは,私たちが冷静に判断・
行動し,安定して社会が経済が動いていく状況を作ることです。だから
こそ,それぞれ一人ひとりが自分の日常生活を普通におくる努力が,
結果的に被災地にもっとも援助することになると思うのです。

 そういう日常を送るためには,あふれるような情報の洪水は,不安を
つのらせることが多いので,時にテレビを止めて音楽を聴いたりするよ
うなことも必要だろうと思います。特に原発などのリアルタイムの報道は,
そのあとどうなるか分からない状態での報道ですから,どんどん不安な
気持ちが高まるばかりになります。見ていても特に自分がやれることは
生まれてきません。不安な気持ちばかりが掻き立てられるだけです。
あとでの報道なら,「結果的にこうなった」という少しは冷静な事実として
報道されますが,リアルタイムの報道は危険な面もあるのです。

 僕が発信することについて,僕が情報を詳しく集めているように思わ
れることがありますが,逆に,あまりテレビなどは見ないで普通の生活
をしようとしています。そして,時々テレビを見て確認するくらいです。
テレビの解説者,評論家の発言は,かなり不満を持っていて,できるだ
け聞かないようにしています。たまには役立つものもありますが。
 
 ところで,東京などは計画停電で電車の運行が不規則で,それがさら
に混乱をましています。計画停電の初日は電車が完全に止まりましたか
ら,途方にくれた人,家に帰れなくなった人がたくさんでました。今でも,
一日のうちのどこかが停電になると,僕の使っている青梅線など,長時
間にわたって止まりますし,「朝は動いてるけど,帰りは止まってしまう」
こともあります。どこの商店などでも,営業していいのかどうかめどがた
たなかったりします。この状態は4月いっぱい続くということですが,まず
はそれに慣れていくことが必要になります。

 予定が立たないもどかしさも強いですが,これにはもっと先を見通した
大きな視点が必要に思います。これからの東京の電力不足は決定的だ
と思うからです。東京電力の発電量の3割近くを占めている原子力発電
のうち,新潟柏崎刈羽原発は新潟地震の影響で7つの原子炉のうち4つ
しか稼働していませんし,残りの福島第一・第二原発は止まっています。
完全に使えなくなった部分もかなりなので,現在動いている原子炉は3/17
の割合,つまり18%程度です。つまり少なくとも東京にくる電気の2割は
完全停止しているわけです。しかもそれは長期化します。

 「2割減」くらいというと,それほどではないように思えるかもしれません
が,東京の電気の使用量が莫大なので,その影響ははかり知れません。
突然の停電にならないようにするためには,徹底的な電気の管理が必要
になるでしょう。それは東京のあり方を大きく変えざるをえなくなるはずと,
予想しています。東京のここまでの発展は,原子力発電所を増設すること
で得られた電力配給量の拡大によってもたらされたものであるのですから。

 東京がどのように変わっていくか,いろんな予想を持ちながら見守って
いきたいし,対応していきたいと思います。でないと,いろんなことに振り
回されて不安ばかり強くなってしまいそうですから。

 計画停電が夜にあったときには,星空を見に娘とでかけました。信号
が止まった暗い道路を,事故を起こさずに車が走っているのは,不思議
な光景でした。みんな慎重に運転していて,思いのほか混乱はありません。
「信号がなくて車が動けるはずない」と思い込んでいたのに,そうでなく車が
動いている姿に,自分の常識がゆさぶられます。

 部活づけで休みがまったくなかった高1の娘は,突然部活や大会が中
止になり,暇をもてあましています。休みになれてないせいです(笑)。そう
いう状況はフラストレーションもたまるし,スポーツセンターなども閉鎖して
たりするので,僕も運動ができずに気分転換ができずにもどかしい時も
あります。
 ちょうどいいやと思って,昨日は娘の高校まで2人で自転車で探検しま
した。前から震災の時の帰宅ルートを確認しておきたいと思っていたの
で,「お前が学校から家まで歩いて帰る道を確認しよう」と,二人で出かけ
ました。行き帰り4時間の行程で,いい運動になりました。途中で道に迷っ
たりの珍道中でしたが,部活で忙しくすれ違っていた娘とも一緒にたのし
める貴重な時間になりました。一石何鳥にもなるシメタになりました。不
自由なことも,ふだんやれなかったことをやるきっかけにしてしまえばと
思ったりしています。ついでに地震対策などをするいいチャンスかもとも
思っています。

 いまの東京は多少不便ですが,「安全でない」わけではぜんぜんありま
せん。しごくふつうに生活ができているので,あとはうまく慣れていければ
いいと思っています。
 
――――まとまらないままのメモ。


(2) 通知表の女子の評価&評定終わる

昨日は上記の作業を午後に行った。
本日は所見に入る。
「かんたん所見」なら本日中に
通知表の作業があらかた片付くが・・・。


(3) まずは本日の停電時間の確認から

突然停電すると,あわてます。
だけど,あらかじめ「今日は何時ごろ停電する」と
わかっていれば「しかたない」とあきらめられます。
あるいは,前もって仕事の段取りも変えられます。
(何時までにこれを終わらせておこうとか)
私たちもしばらくはこの不自由な時期が続きます。
これに早く慣れてしまうことが,大きく廻って
被災された方々の生活を圧迫しないことに
つながるのではないか。
これは中さんの文章を読んで私が学んだことです。 

ちなみに本日の計画停電は,午後1時半から4時半です。
これはちょうど午後の部活とダブります。

« 楽天情報(3/20) | トップページ | 楽天情報(3/21) »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

広島の香川です。
中さんの文、紹介していただきありがとうございます。
さすが中さん、という感じで、気持ちがほっとできる文章ですね。
僕も当たり前のことを当たり前にやっていきます。

香川さんへ
コメントありがとうございます。

中さんは,ほんとに不思議な感覚の持ち主です。
(いや,研究者というべきでしょうか?)
学力問題の時も「若者の犯罪」の時も,
世間の常識とは違う角度から切り込んでくれました。
そして,今回も・・・。

私も自分のぺースでやれるところからやります。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 楽天情報(3/20) | トップページ | 楽天情報(3/21) »

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ