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2010年11月16日 (火)

天皇記と国記

昔の日本の歴史と地理を書いた天皇記と国記があったが,
「大化の改新」の際蘇我氏の滅亡とともに焼失した。
ということに日本書紀ではなっている。

ところが,それ(の写本)が東北地方に存在しているのではないか,
という話がいま古田武彦氏をめぐる研究会に広がっている。

出典は,先ごろ「寛政原本」が発見されて,真偽論争が終結し,
今まさに研究がスタートしたばかりの和田家文書である。
もちろん秋田孝季自身「玉石混交」と書いている文書だが,
「日本書紀」オンリーに統一されたきた日本歴史の真相を
明らかにしてくれる可能性があるというのである。

最近入手した史料集(安彦克己編)に載っている話を
かいつまんで紹介すると,
「大化の改新」のような事態を予感した蘇我蝦夷は,
蘇我氏系のつてをたよりに関東の洞窟を経て,
天皇記と国記を東北地方に伝えた。
それも知らず中大兄皇子は,蝦夷の墓(従来は馬子の墓)を暴いて
「石舞台古墳」のように貶めたりしたが,
そんなところに天皇記と国記はもうなかった。
日本書紀を編さんしたものの,肝心の天皇記と国記が出現しては
歴史の真相が明らかになってしまう心配があったのだ。

中国の唐との時代になると,東北地方のへの侵攻や
まつろわぬ人々「化外民」としての差別が始まる。
しかし,こちら側が天皇記と国記を秘蔵しているとは,
彼らも知らなかっただろう。

こんな話が載っているのが,和田家文書なのだ。
とても日本書紀だけの枠に当てはめることはできない。
偽書扱いされ,歴史外に葬りたい人が出てきたのもうなづける。

しかし,歴史の真相はやがて暴かれる。
人々が真実を愛し,「知りたい」と思う心を残している限り,
白日の下に明らかにされるものが歴史なのであるから。
私もその研究の末端に加わりたいと思っている。

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