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2010年11月27日 (土)

古代ローマ人にとっての奴隷の存在

例の『古代ローマ人の24時間』の読書が再開し,
昨日はその主要テーマの1つである
奴隷についての章だった。

奴隷は,犬や猫のように金銭で売買される
ペットに近いものであったようだが,
もっと分かりやすくたとえると,
今の家庭電化製品や各種の設備だった。
古代ローマと今の違いを列挙してみよう。

●洗濯女に代わる洗濯機
●かまどを使って主人のために調理していたコックや奴隷に代わる
 ガスコンロや電子レンジ点トースターやミキサーなどの調理道具
●給水場まで水を汲みに行っていた代わりとなった水道
●特殊な清掃にたずさわる奴隷の代わりとなった水洗トイレ
●氷を家に運ぶ作業していた奴隷の代わりになる冷蔵庫

●室内の掃除を担当する奴隷の代わりとなる食器洗い機や掃除機
●家や公共浴場での湯沸かし奴隷の代わ給湯器
●明かりをつける担当の奴隷に代わる電球
●火鉢に火をおこす奴隷に代わる暖房機器
●余興を担当する奴隷(竪琴やタンバリンの奏者,道化師,
 踊り子,詩の朗読者など)の代わりを務める
 ラジオやテレビ,CDやDVDプレーヤーなど

●書記や秘書の代わりを果たすようになったタイプライターやパソコン
 (かつて大プリニウスは,奴隷に手紙や著作を口述して書き取らせたり,
 興味のある文章を読ませたりしていた)
●臥輿や座輿(それを運ぶ奴隷)に代わる乗用車や,
 灯り持ち(主人の通り道を照らす奴隷)に代わる乗用車のライト
●理容師の奴隷の代わりになるシェーバー(しかも,痛みも少ない)
●美容師の仕事を軽減するヘアドライヤーや脱毛器

産業の発展によって奴隷制度は終焉を迎えたが,
もし私たちが古代ローマで今享受しているような生活をしようとすれば,
最低数十人から数100人の奴隷を抱える必要がありそうだ。
(電気のコンセント1つで,奴隷30人分という試算もある)

古代ローマ・・・奴隷制を基盤にして成り立っている社会
現代・・・科学技術を基盤にして成り立っている社会
この「産業システムの違い」が,両者の最大の違いであった。

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