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2009年11月 3日 (火)

梅と桜~「国花」も九州王朝説を支持していた!

先日の古賀さんの「黄葉」と「紅葉」の話に刺激を受け,
(「黄葉」=南朝系,「紅葉」=北朝系)
私もかねてより気になっていた
梅と桜について調べてみた。

古田史学では梅が太宰府中心の九州王朝の
「国花」として意識されてきた。
万葉集の第五巻では「梅花の宴」として,
これでもかと梅を愛でる歌が歌われている。
万葉集そのものが九州王朝における歌を
その基礎としているようだから,
これは当然のことである。

一方,近畿天皇家の花としては,
桜や菊であろう。
万が一にも梅とは思えない。

それを背景にしたのだろうが,
万葉集と古今和歌集に登場する花の割合も
大きく違うという。

日本国語大辞典第二版オフィシャルサイト:日国.NET には,
以下のように載っていた。

「「万葉集」で詠まれた花のランキングを調べてみると、
1位は萩で141首、2位が梅の118首、3位は松、
4位は藻、5位は橘、6位は菅、7位は薄、
そして8位に桜の40首あまりが位置する。
梅のほぼ3分の1ほどしか詠まれていないのである。
これが「古今集」になると、
桜の53首に対して、梅は29首と逆転する」

2つの歌集の間の変化は,
九州から大和へ王朝の変化があったとする
九州王朝説にとって有利なように思うが,
いかがだろうか。

さらに,今朝調べてみたところ,
九州王朝にとってご主人である中国の南朝は
梅の産地である。

 「<梅の産地> カリカリ梅の赤城フーズ」には,
以下のように出ていた。

「以前は台湾での梅干用原料の生産が多かったのですが、
最近は殆どが中国へと移りました。
梅のもともとの産地は中国ですから、
中国は梅の栽培に適した土地と言えます。
中国の産地としては、 広東省・福建省・
浙江省・江蘇省 などがあります」

ちなみに,これらの4つの省はいずれも
かつての南朝の海岸沿いにある省である。

一方,近畿天皇家にとってのご主人である中国の北朝(唐)は
桜の産地といっていいところだ。

「花と風景写真 &野鳥」というサイトにはこう出ていた。

「桜は万葉時代の歌にも詠まれていますが,
その数は梅よりも少ないものでした。
それは、梅を愛でる大陸の文化に貴族たちがあこがれた ...
・分布:北海道、本州、四国、九州、
中国東北部、朝鮮半島に分布する」

中国東北部はかつての北朝(北魏)の勢力範囲
といってもいいところである。

つまり,その地域を代表する花が
その国の「国花」として意識され,
それに臣従する国も模倣したという仮説である。
この仮説,なかなかいい線いっていると
私は思うのだが,読者の皆さんはいかがだろうか。

【まとめ】

「国花」も九州王朝説を支持している。
南朝とそれに臣従した九州王朝・・・梅
北朝(唐)とそれに臣従した近畿天皇家・・・桜

※ 萩も九州王朝になじみの花と
どこかで聞いた気がする。
それはまたいつか追求してみたい。

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古田史学」カテゴリの記事

コメント

この前の「黄葉」と「紅葉」の記事を読んで、私も「花」のことがすぐに思い浮かびました。
よっぽどコメントしようかと思ったくらいです。

高校の社会科の先生に
「万葉集では『花』といえば梅のことだ」
と教わったこと。(後に自分で確認)

中国語の先生に
「中国の国の花は『梅』で、ただ花といえば梅のことです」
と教えられたこと。(先生は四川出身。三国時代の都は成都だと譲りません・笑)

そして太宰府天満宮の梅。

これらのことから、私も常々「梅」は九州王朝の国花というか、国を代表する花だったのじゃないかと思っていました。
ただ「思う」というだけで、具体的に調べたわけではないので、未だに「思う」というところから先へと進んでませんが(汗)

少なくとも、「万葉集」と近畿天皇家の間に、少なからず「溝」があることが、「花」がどう歌われているかによっても傍証されていると思いますね。

ツォータンさんへ
コメントありがとうございます。

もしこの三連休が「部活漬け」だったら,
私も古賀さんの「黄葉」と「紅葉」に
反応するだけで終わっていたと思いますが,
新型インフルエンザのために
三連休が本当に三連休になり,
気力・体力が充実していたのが良かった。
今日の午前中に集中してまとめました。
今古賀さんら3人の古田史学関係の方にお送りして
見ていただいているところです。
今後ともよろしくお願いします。

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