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2008年12月21日 (日)

『宗像大社・古代祭祀の原風景』

正木晃著・NHKブックス・1000円
の上記の本を入手した。

宗像大社といえば,
「海の正倉院」とよばれる
玄界灘の沖ノ島を抱える神社で,
その国宝は金製指輪,金銅製龍頭,
金銅製五弦琴など8万点を数えるという。

その沖ノ島の祭祀は
岩上,岩陰,半岩陰・半露天,露天と
場所もさまざまで,
時代も4~10世紀と長く
品物にも大きな変化が見られる。
(中には,鏡・剣・玉の「三種の神器」セットの
奉納もあり興味をひかれる)

今回2008年5月27日に
見学希望の約200人の男性が
禊(みそぎ)をして島に入り,
宗教学が専門の著者が本にまとめた。

縄文・弥生時代の遺跡もあり,
当時ニホンアシカの狩りをしていたらしいことや
その後一時祭祀が途絶えたことなど,
(特に6世紀後半から7世紀前半)
なかなか興味深い記述が書いてある。

もちろん正木氏も「政権」といえば
大和政権しか思い浮かばないようで,
古田史学に学ぶ者としては
歯がゆい思いがしないわけでもないが,
「私たちはどうしても
現代の国境を考えてしまいますが,
朝鮮半島の南部と北九州で玄界灘を挟んだ一帯に,
文明圏みたいなものがあったと考えた方が
多分実情に近かったと思うんです」
などと書いているあたりでは,
海峡国家としての九州王朝説と
つながりうる意見をお持ちのようにも思った。

著者も書いているが,この出版を契機に
多くの人が沖ノ島と宗像大社に
関心をもっていただけるとうれしい。

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