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2008年7月27日 (日)

「続日本紀」を読もう(9)

今日は「雅楽寮における筑紫舞の定員」
について書こうと思う。

これも古田氏の受け売りなのだが,
『よみがえる九州王朝』(角川選書)に
出てくる筑紫舞と同じ名前を持つものが
「続日本紀」の731(天平3)年7月29日に
出てくるのだ。

「雅楽寮に属する各種の楽生の定員を定めた。
大唐楽には39人,百済楽には26人,
高麗楽には8人,新羅楽には4人,
度羅(済州島)楽には62人,
諸県(日向)楽には8人,
筑紫舞には20人である・・・」

最後の筑紫舞というのがそれで,
『よみがえる九州王朝』によれば,
西山村光寿斉さんが伝授され,
その伝統を伝えている
九州王朝の宮廷舞と推定されるものだ。

中でも白眉は「7人立ち」と呼ばれるもので,
次の7人がそれぞれの役を演じる。

肥後の翁
都(筑紫)の翁
越の翁
出雲の翁
難波津より上りし翁(大和?)
尾張の翁
寿(えびす)の翁

この舞は国宝が数多く発掘された
宮地嶽古墳(福岡県)の中で
秘密裏に伝えられてきたらしいことが
古田氏の調査でわかっている。

「続日本紀」に載っている筑紫舞が,
これと同じものかどうかは分からない。
しかし,唐をはじめ東アジア諸国の文化を
学びながらも,なお前王朝の文化も
無視できなかったと思われ,
やはりこの記載は興味深い。

明日は「藤原広嗣の乱の舞台」について
書こうと思います。
(7/27)

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コメント

年号と出典の件、取り入れていただきありがとうございます。
特に私の持っている「続日本紀」が国史大系(原文だけで解説や訳はない)なので、後から調べるために年号が必須となります。

それにちなみ、アマゾンで検索していて「日本後紀」の現代語訳が学術文庫で出ているのには驚きました。
私が中学生の時は「日本書紀」でさえ現代語訳はなく(子供向けの読み物などは別ですが)、古典大系が読めなくて困ったものです。
便利な世の中になったものじゃのう…。

あじすきさんへ
コメントありがとうございます。
> 年号と出典の件、取り入れていただき
> ありがとうございます。
> 特に私の持っている「続日本紀」が
> 国史大系(原文だけで解説や訳はない)
> なので、後から調べるために年号が
> 必須となります。
どうもすみませんでした。
読者にもいろいろな条件の方がいるわけで,
これから気をつけていきたいと思います。
> それにちなみ、アマゾンで検索していて
> 「日本後紀」の現代語訳が学術文庫で
> 出ているのには驚きました。
ひえー,それは私も知りませんでした!
驚きです。

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