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2008年5月22日 (木)

朝日新聞「人を裁く」の連載

上記の3回ものの連載が
今日まで社会面で行われていた。
ちょうど1年後にスタートする
裁判員制度についての議論である。

私はやはり裁判員制度について
多くの疑問があるし,
今現在の気持ちとしては
「10万円以下の科料」を払ってでも
裁判所には出頭したくないと思っている。

理由はいくつかあるが,
3つあげるとすると以下のようだ。

(1) 場合によっては死刑判決にも関わる

裁判員が関わるのは刑事裁判の一審だ。
当然殺人や強盗致死傷の場合も含まれる。
死刑制度が廃止されている国ならともかく,
日本では「死刑判決」にも関わることが出てくるのだ。
私は大学時代法学部で学び,
冤罪(えんざい)事件についての本も読んだので
専門的な知識のない私たちが
重要な裁判に関わることに
慎重にならざるを得ない気持ちだ。

(2) 守秘義務は大変なストレスらしい

裁判中に知りえた事実は当然裁判員としての
守秘義務が課せられてくる。
判決を判断する際のやりとりを第三者に漏らすと
「6ヵ月以下の懲役または50万円以下の罰金」
だということをみんな知っているのだろうか。
また,知ったことを黙っていなければならないのは
とても大変なストレスになることもあるという。
連載に出ていたイギリスの記事では,
発疹ができたり口内炎が悪化して食事をとるのも
ままならない人の例が書いてあった。

(3) 自分の判断に自信が持てない

たとえば検察官が「首をさせば死ぬかも
しれないというのは常識」と
被告には殺意があったと主張するとする。
また,弁護士が「傷は浅く,被害者もすぐに
退院した」として殺意はなかったと否定する。
この事件の被告の殺意の有無を,
あなたは簡単に判断できるだろうか。
私にはできそうもない。
その日の気分とは言わないけれど,
かなり「市民感情」で判断して
しまわないか心配である。
おだやかに「足りない部分をみなさんに
補っていただけたら・・・」と
裁判官は言うだろうが,
「市民の良識」と「市民感情」の境目は
なかなか難しそうである。

以上私の考えを率直に書いてみた。
賛成してくれる方もいるだろうし,
反対の方もいるだろう。
しかし,いずれにしても1年後に
裁判員制度はスタートするのだ。
自分の問題として
一度は考えておく必要があると思う。

なお,「初めて裁判員が選ばれるまで」
として解説がついていたので,
転載しておくことにする。
参考にしていただきたい。

「市区町村の選挙人名簿からくじで選ばれ,
来年1年間の候補者名簿に載った人に
今年12月までに通知が届くる
対象者は毎年数10万人になる見込み。
来年5月21日以降に起訴があると,
事件ごとに50~100人が
裁判所に呼び出される。
争点の整理や市民からの都合の申告に
時間がかかるため,
初めて裁判員裁判が開かれるのは
来年7月下旬から8月上旬の見込み。
初公判当日,裁判長の面接を受けた後,
くじで6人が選ばれる」
(5/22)

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