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2007年5月14日 (月)

『旧制中学入試問題集』

中学の同窓生である武藤康史君が
上記の新著(ちくま文庫,950円+税)
を送ってくれた。

今回の著作もなかなか
彼独特のこだわりの作品である。
(文庫本だがオリジナル編集)

まえがきによると,
古本屋で昔の中学校の入試問題集を
手に入れたところ,
「滅法むつかし」かったことが
本書をまとめるきっかけになったのだという。

国語から始まり,算術,歴史・地理,理科と
当時の旧制中学校受験生(十二歳)は
かなり難しい問題に挑戦していたようだ。

副題に「かつての十二歳には
これほどの教養が要求されていた!
~高等女学校・陸軍幼年学校の問題も。
解いてびっくり!」とある。

「歴史・地理」だけ抜き出して,
社会科の教員に出題してみようかしら。
入試問題も歴史状況を反映していたり,
なかなか楽しめる本です。
ぜひ読んでみて下さい。
(5/14)

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「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

昨年、湯川・朝永生誕100年の展示を見たときに、湯川秀樹先生が旧制高校のときドイツ語の物理の原書を読んで勉強していた展示を見て(量子力学など最新の研究のためまだ日本語の本がない)すごいと思いましたが、戦前にはそれを可能にする教育の下敷きがあったのでしょう。
『問題集』読んでみたい本です。

あじすきさんへ

コメントありがとうございました。
この本には残念ながら湯川・朝永両氏の受けた入試問題は出ていないのですが,目次によると「宮沢賢治,岸信介,宇野千代,宮本百合子,草野心平,神西清,竹山道雄,吉川幸次郎,中野好夫,井深大,山村聡,丸山真男,堀田善衛,安岡章太郎,鶴見俊輔,瀬戸内寂聴,中村稔」の名前が出ていました。
また,章の扉に「国語・・・「婦人は庖厨を治むるを習ふべし」に読み仮名を付け解釈せよ」「算術・・・軍艦松島ノ長サハ89・9米ナリト云フ、何間何尺ナルカ」「歴史・地理・・・よい日本人となるにはどのような心得を守つたらよいか」「理科・・・着物についたあぶらあかを取除くにはどうしたらよいか」などと例が付けてありました。


当時小学校から中学に上がれるのは10人に1人くらいですかね

確かそんなことが書いてあった気がします。本を学校に持って行っているので,確かめられませんが。

私も本屋で見つけました。
手に入れて読んでみたいと思います。
戦艦大和ノ最後を著された吉田満氏は
自分がこのような文章が書けたのも
「国語教育の賜物」と感謝のお気持ちを忘れず
記されていました。
教育とは大事ですね。

SESIRIAさんへ

ぜひ入手されるといいと思います。
友人の武藤君はいつも切れ味のいい切り口で
私を驚かせてくれます。
「どんな人もその時代の教育を受けてきた」
というとても単純な事実に思い至ります。
この資料は,昭島サークルでも『たのしい授業』の
公開編集会議でも喜んでいただけました。

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