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2007年3月27日 (火)

「寛政原本」の続報

昨日「Tokyo 古田会 News」№113が届き,
古田武彦氏の学問論の連載の中に
「寛政原本」の続報が出ていた。

それによると,その後も「寛政原本」の発見は続き,
現在5冊にまでなっているとのことである。
以下に紹介しよう。

(1) 「寛政五年七月、東日流外三郡誌
 二百十巻、飯積邑和田長三郎」

(2) 「東日流外三郡誌、安倍小太郎康秀、
 秋田孝季編」

(3) 付書第六百七十三巻、寛政二年五月集稿、
 陸州於名取、東日流内三郡誌、秋田孝季、
 和田長三郎吉次」(ただし、コピー版)

(4) 「建保元年七月安東七(「十」か)郎貞季殿之
 軍諜図ナルモ是ノ原図追書セルハ巴(「己」か)
 道ナリ」東日流外三郡大図・文政五年六月二十一日
 写之・和田長三郎吉次(花押)」(カラー版)

(5) 「東日流内三郡誌、次第序巻、土崎之住人、
 秋田孝季」

昨年の12月に斉藤光政著『偽書「東日流外
三郡誌」事件』(新人物往来社)という本が出版されたが,
そのわずかひと月前に「寛政原本」が発見されたのは
まさに歴史の皮肉とも言うべきものであった。
この本の結論は「寛政原本はついに出ず」。
しかし事実は「寛政原本,存在す」。
いったいどちらが正しいのか。

現在プロによって複数種類のカラー写真が撮られたり,
一連の電子顕微鏡の報告データが
古田氏のもとに届いているようである。
2007年5月の「写真本」の出版が
ますます楽しみになってきた。
(3/27)

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古田史学」カテゴリの記事

コメント

古田武彦氏の「なかった 第3号」発行です
西村教授の寄稿文が面白いです

偽書派など旧守思考から抜けない人々は、
もう放って置きましょう。

仮説の体系的論拠にまた一つ考察の対象が出現したので
それを読み取る方が格段に面白いです・・

2007年6月12日

C13シロウズさんへ

「肥さんの夢ブログ」へのコメント
どうもありがとうございました。
貴サイト「お気に入り」に入れさせていただきました。
更新を楽しみにしています。

 発見された(?)という(和田喜八郎作成の)古文書(であると、お馬鹿な人たちが主張する)と称する(とんでもない)代物を、科学的に精査しましょう。
 
 

お知らせ

『東日流外三郡誌 寛政原本・写真版』「全コロタイプ版」(第一~五オン・ブック社)は、11月以降の発刊になりました。

分量的にも膨大なものとなり、内容はただの原本の写真だけでなく、古田先生による三郡誌の読み下し文+論文の原稿、そして、一連の騒動や三郡誌の歴史的な意義などについて、まとめとなる解説文をつけるとのことです。最終的なページ数と価格は10月上旬、決まりしだい発表されます。

少なくとも安本一派の主張する「和田喜八郎氏偽作説」は科学的に完全に破綻したようですね。
学問的に「歴史書として」の批評がどうなるのかがとても楽しみです。

あと、安本一派が今後、どんな屁理屈をこじつけて偽作キャンペーンを続けるのか、もちょっと興味あるかな(笑)

源田実は好きだけどさんへ
コメントありがとうございます。
私は偽作派の人たちの余裕のなさを気の毒に思います。
個人(和田喜八郎氏)をあれほど偽作者扱いし,
また彼に直接会って確認もせず,
明治写本(あれも貴重な史料です)の丹念な検討もないがしろにして,
偽作キャンペーンを展開している。
これは学問を大切にしている人の姿とは
到底思えません。
「寛政原本」の出現によって事態は新段階を迎えました。
私たちは今まで同様粛々として研究を進めていきましょう。

「明治写本(あれも貴重な史料です)の丹念な検討もないがしろにして」 と ありますが、公開せず検討させないのはは 真書派の人たちです。お間違いなきように。
 公開して検討され確認されたというのであれば、その検討者・時期・確認方法を教えてください。確認した人が偽書派の人も真書派の人でもだめですよ。(両方が一度に全文書を科学的に検証するのは可)
 全文書について、昭和期の紙が使用されているかいないかなどの物理的な検証はいつ実施され、誰が確認し、そのエビデンスはどこにあるのでしょう。
 明治写本と称する学問を冒涜するおぞましいものを一刻も早く一般に公開して、丹念な検討ができるようにしてください。
 寛政原本と称するものも同様です。千万の言葉を費やし、良識あるものに嘲われるものを出版するよりも、一刻も早く衆人公開のもと科学的な調査を受けませんか?

yyyy さんへ
コメントありがとうございます。
「公開せず検討させないの真書派の人たちです。お間違いなきように」と書いてありましたが,偽書派からそのお申し出がいつあったのか教えていただければと思います。お申し出があったのにそれに応えていないのなら,それはもったいないことだと思います。
また,「明治写本と称する学問を冒涜するおぞましいもの」や「千万の言葉を費やし、良識あるものに嘲われるもの」という書き方は,「科学的な調査」を望まれる方としては(私も大いにそれを望むものです)フェアではないと思いますがいかがでしょうか。

yyyyさんの投降を読んで思うこと、それは
「自分は動かず、誰かが何かをしてくれるのを座して待っている」という姿勢はいかがなものか、ということです。
真実を追究するのなら「汝自ら求めよ」(ギリシャ時代の格言より)という姿勢こそが大切だと感じます。

「寛政原本」を検証したいのであれば、自ら出向いてその持ち主の門戸を叩きなさい。

自分は何も動かず、「公開されない」と文句を言う。
これは学問をする態度だとはとても思えないのですが。

源田実は好きだけどさんへ
コメントありがとうございます。
私も同感です。
偽作派の人はその情熱を
本当の意味での歴史研究に
燃やしていただきたいと思います。


以前ここに「寛政原本」については状況を静観したいということで書き込ませていただきました。それは、管理者さんの

>そして,その結果は誰もが真摯に受け止めなければ
>ならないと思っています。
>たとえその人がどんな立場であったとしても。

>私の教えているのは中学校ですので,
>考古出土物で「邪馬台国」のありかを探ったりはしますが,とても東日流外三郡誌が登場するような授>業はできませんね。

というコメントを受けてのことでした。

あの時ははっきりと書きませんでしたが、わたしのスタンスは“和田家文書否定派”です。

わたしは古代史は専門外ですが、中世の時代についてはいろいろと調べたりしています。それで古田史学のHPや古田武彦氏の著作などで和田家文書のことを調べ、“安東一族抄抜書”に出てくる弘前の長勝寺梵鐘の鐘名の問題、寛政宝剣額があったとされる山王社について書かれた古賀氏の論文、また、古田氏の“国史画帳大和桜の反証”などを自分なりに検討、あるいは追試を行い、他の否定派の人たちの論文(もちろん安本氏や原田氏以外の人も含みます)と比較したところ、『わたしの調べた限り和田家文書の歴史資料としての価値は限りなくゼロに近い』という結論に達しました。

古田氏や古田史学というものが、古代史論の世界でどれほどの権威があるのか、わたしに判断することはできませんが、わたしの調べた中世期における同氏の論文の内容は、上記の結論を導くのに十分なものでした。大和桜の反証などは、武者絵の有職故実をあまりに無視していますし、古賀氏の論文は山王信仰における神仏習合論を無視していますし、なにより、明治3年の「神仏混淆神社調帳」の解釈にはとても首肯できません。弘前の長勝寺梵鐘の鐘名の問題については、これはもう論外です。


これらのことにより、わたしの中での和田家文書の『資料性格』は定まっていますので、今回出現した「寛政原本」も出所が同様である以上、性格も類推することができると考えています。

ただ、個人の研究テーマは自由なので、和田家文書を信じる人たちが「十分な科学調査」をされるのであれば、いまさらそれを否定するつもりはないのです。同様に否定派も、真贋論争華やかだった当時のように、やっきになって真書派に噛み付く必要も無いと思っているのですが・・・。

めがまっくさんへ
コメントありがとうございました。
私は記紀に出てこない内容が載っている
ことなどから,
和田家文書の史料価値は逆に高いと考えます。
また,何か新しいことがわかったら
ここに書きますので,
ぜひコメントをよろしくお願いいたします。

>私は記紀に出てこない内容が載っている
>ことなどから,
>和田家文書の史料価値は逆に高いと考えます。

そうですか。わたしの研究テーマに関係ありそうな和田家文書の部分については、前出のようにパクリと曲解のオンパレードでしたから、個人的にこれ以上和田家文書を研究調査することはもはや無いでしょう。ただ、管理者さんには社会科の先生として、和田家文書の取り扱いについては、批判も含めたできうる限り多方面からの考察をお願いしたいと思います。

それでは、よいお年をお迎えください。

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