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2007年2月15日 (木)

「古代は輝いていた」(2)~室見川の銘版

『「風土記」にいた卑弥呼』の第4部・第2章に
上記の文章がある。
福岡県の室見川河口で発見された金属の板が
倭国の金石文だったことを
古田武彦氏が論証したものである。

古代史の本にもあまり登場しないこの金石文は,
読んでいた私の心をドキドキさせた。
また『真実の東北王朝』の時も書くが,
未知のものに出会った時こそ
その人の仮説の正しさを(あるいは誤りを)
証明する試金石なのだ。

もしこれが倭国の金石文なら
古田氏の九州王朝説は信頼性を増すし,
またそうでないなら
その仮説は支持されなくなる。

『「風土記」にいた卑弥呼』を
読んでない人のために少し説明しておくと,

発見・・・昭和23年7月30日
発見者・・・原末久さん(学校の先生)
場所・・・室見川河口近くの西側
銘文の古田訳・・・高い日の輝く
暘谷の東(倭国の地)で
倭王は自己の宮殿と見事な宝物を作った
それは後漢の延光四年五月のことである
(西暦だと「延光四年」は125年
=弥生時代にあたる)

漢字とてん体という漢字以前の文字が
組み合わされたこの銘文は,
古田氏によって以上のように見事に解読され,
後年室見川上流に
吉武高木遺跡のような王墓や
その周辺の宮殿跡の遺跡が
発見されることになるのである。

史料(この場合は金石文)と
考古学史料の一致こそ,
歴史学の基礎であると考える。
「邪馬台国」はどこにあったのか?
という問題でもそうだが,
「私はこう思う」だけで済む時代は
もう終わったと信じたい。
(2/15)

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古田史学」カテゴリの記事

コメント

はじめましてせいじと申します。室見川の銘版という存在は知ってましたが、実際何が書かれていたかは知りませんでした。かなり有益なことが書かれていますね。私は卑弥呼の時代の伊都国に関心があり、これをまとめたサイトを管理しております。お暇な時にお越しいただけると幸いです。

伊都国女王卑弥呼

せいじさんへ

コメントありがとうございます。
古田武彦氏以外で「室見川の銘版」についてふれている人がいるのかどうか私は知りませんが,こんなに価値のありそうなものが研究の対称にされないことを残念に思います。正式な発掘での出土物ではないからでしょうか。
「室見川の銘版」については『「風土記」にいた卑弥呼』のほか『ここに古代王朝ありき』(こちらが先)に出ていますので,アマゾンで検索・注文すれば入手できると思います。読まれたら,また感想をいただければ幸いです。
先ほどせいじさんのサイト「伊都国女王卑弥呼」にも訪問させていただきました。熱心に取り組まれていて素晴らしいと思いました。今後ともよろしくお願いいたします。
私は古田武彦氏に学んだので,卑弥呼の墓の場所として,福岡県春日市の須玖岡本遺跡(20~30面の銅鏡,数本の銅剣,銅矛,銅か,ガラス璧,中国絹などを副葬)を第1候補と,三雲・井原・平原遺跡などはそれ以前の倭国王の墓と考えますが,せいじさんのお考えはいかがでしょうか。

こんにちはせいじです。
サイトをご覧いただきありがとうございます。
ご質問の件ですが、私は卑弥呼の墓は平原遺跡だと考えております。
考古学とは関係なく、文献の中の「女王之所都」と「女王国」は同じだと考えているからです。
三雲の王を新の時代の「東夷王」、須玖岡本の王を57年「漢委奴国王」、井原の王を107年「王帥升」に推定して考えております。
詳しくは幣サイトの「魏志倭人伝」のページをご覧いただくと幸いです。

せいじさんへ

コメントありがとうございました。
私も17年程前に三雲・井原・平原遺跡を
訪ねたことがあり,
その副葬品の豪華さには驚嘆しました。
これは伊都国の王にとどまらない。
倭国王の墓であると確信しました。
また,今度現地を訪問してじっくりと見学したいです。

今本を読んで検索したらここにたどり着きました
検索してもあまり出てこないですね
これはかなり重要な物だと思いますが

京さんへ

コメントありがとうございます。
京さんの読まれていた本は,
古田武彦氏の本ですか?
それとも他の人の本ですか?

古田武彦さんの本です
検索してもほとんど無視されてるようですね^^;

京さんへ

その本は『ここに古代王朝ありき』ですか?
『「風土記」にいた卑弥呼』ですか?
それとも他の本ですか?
教えていただければ幸いです。

これですかね
古代史は輝いていた
http://www.amazon.co.jp/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%81%AF%E8%BC%9D%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%80%881%E3%80%89%E3%80%8E%E9%A2%A8%E5%9C%9F%E8%A8%98%E3%80%8F%E3%81%AB%E3%81%84%E3%81%9F%E5%8D%91%E5%BC%A5%E5%91%BC-%E5%8F%A4%E7%94%B0-%E6%AD%A6%E5%BD%A6/sim/4022604972/1?ie=UTF8&pf=book

京さんへ

「古代は輝いていた」のシリーズだと,
やはり『「風土記」にいた卑弥呼』ですね。
京さんは実際にお読みになっているのですか?
古本屋で時々見かけますが・・・。

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